最近カナダとロシア間のパケットルートで気になることが
1.まえがき
最近カナダとロシア間のパケットルートで気になることが有ります。
2.ルート
カナダのモントリオールとロシアのノベリスク(Novosibirsk)間で調査。
-1.普通のルート
普通は、ヨーロッパを経由しサンクスペテルブルグかモスクワ又はフランクフルトを経由してノベリスクへつながっています。
-2.気になるルート(遠回り)
ロンドン経由後北京を経由してロシアにつながっているルート(遠回り)?。チャイナモバイルが関与していることは確認済み
-3.中国系でもおかしくないルート
北米と中国間は光ケーブルが有るため北京を経由してロシアにつながっているルート。
3.気になるルート
遠回りまでした北京を経由する目的は?。
恐らく、どこか(ロンドンかフランクフルト)にあるチャイナモバイルのIDC経由で北京へ迂回させているのではと思われます。
(チャイナモバイルは中国政府の「一帯一路」構想を支援していて、ヨーロッパとアジア間接続に特化したデータセンターを開設しています。)
そのルータがファーウェイかは未確認です。
また、北京を経由する以上、中国政府の検閲が入っているものと思われます。
ルートを確認すると、最近はVPNによりトンネリングが多くて詳細は分かりづらくなっています。
4.その他
恐らく中国よりロシアの極東部への直接接続は下記の日本経由のロシアルートの利用と思われる。
-1.新潟県の上越市からロシアのナホトカを結ぶ日本海横断の海底ケーブルシステム(RJCN),ロシア内はロステレコム網へ接続
-2.北海道石狩市とサハリン州ネベルスク市間約570kmを結ぶ光海底ケーブルルート(HSCSルート)、ロシア内はトランステレコム網へ接続
5.関連情報
最近南アフリカと日本へのパケットルート(要注意)で気になることが
(有)RVMX