電子国土基本図(地図情報)Ver4のOpenLayersフォーマットに対応機能追加
電子国土基本図(地図情報)Ver4のOpenLayersフォーマットに対応機能追加
概要
回線設計やエリア調査ソフト・他で電子国土基本図(地図情報)Ver4のOpenLayersフォーマットに対応機能追加
電子国土基本図(地図情報)Ver4が2015/7よりタイルURLが変更されたものと思われる(メッセージが見つからないので不明)。それに対応した機能です。
本機能は、2015年版以降で動作し、2015年版は試用期間となり、2016年版より正式機能と成ります。
1.使い方
-1.基本の操作は今までの電子国土基本図と同じです
電子国土基本図の利用方法
電子国土基本図のVer4に対応
-2.2016年版(2015は試用)以降で、OpanLayers対応URL(チェックボックス)の機能が付きます
OpanLayer対応URLにチェックした時
今までの機能
OpanLayer対応URLにチェックをOFFにした時
この機能は今までの機能で、国土地理院が機能を復帰させれば使えます。
-3.地図の種類を選択
a.標準地図 25000・5万・20万等のベクター地図
b.淡色地図 〃 で色を淡くしたもの
c.白地図 行政界と市町村名のみ
d.English 英語表記の地図
e.写真 国土地理院の航空写真と衛星写真の組み合わせ
-4.縮尺を選択(概略)
OpenLayersはWeb用なので地図のスケールは縮尺ではなくてズームレベル(世界標準)で指定します。
しかし、地図を扱う場合縮尺が一般的なので本ソフトでは縮尺指定より行えるようにしています。
縮尺を指定しない時は、タイル枚数が16となるズームが自動選択されます(BMP32Bitカラーサイズで約4MB)
写真以外の時
写真の時
また、小縮尺で広いエリアの地図を作成しようとすると(余りタイル枚数が多いと)、注意(タイル枚数が32枚以上の時)や警報(タイル枚数が64枚以上の時)が出て、ズームの変更を確認してきます。
注意のタイル枚数や警報のタイル枚数は設定ファイル(webjmapset.config)で変更が可能です。(sxmx1:数値が注意のタイル枚数・sxmx2:数値が警報のタイル枚数)
-5.地図の精度を倍ににする(2017年版より)
このチェックにより取得精度が倍になります、取得サイズにより大きく変化のあるものと、そうでないときがあります。
ただし、取得時間はかかるようになります。
2.キャッシュについて
高速化の為のキャッシュ機能が強化されました。
-1.作成地図全体のキャツシュ(既存機能)
-2.タイル単位のキャッシュ(追加機能)
キャッシュは有効期限が切れると更新されます。有効期限が-1の時は無期限となります。
3.OpenLayersについて
OpenLayersは特定のメーカが策定したものではなくて、オープンな地図表示用JavaScriptであるOpenLayersについて
今まで国土地理院の独自の方式で提供していましたが、世界的な流れに合していく変更しているみたいです。
国土地理院サイトのOpenLayers説明
OpenStreetMap・Bing(Microsoft)などもこの方式で提供しています
また、RVMX_Openlayers3を利用したWeb地図にも利用されています
4.ネツトワーク環境でプロキシ認証等が必要な時(但し、2017年版以降で動作)
inttoolini.datファイルをルートフォルダーへ配置
内容は下記の必要な項目のみを記述してください。
プロシキ認証が必要な時
proxyhost,プロシキ名
proxyid,プロシキID
proxypass,プロシキパスワード
ID・パスワードが必要な時
ID=aaa パスワード=bbbの例
id,aaa
password,bbb
Agentが指定されているとき
agent,指定Agent
をメモ帳で作成。
inttoolini.datファイルの内容は一度実行するとセキュリティのため暗号化され、見ても意味の分からないないとなります
この設定は,BingMap等の設定と共通です
また、inttoolini.datが無いときでもレジストリよりプロキシ情報が取得できれば、プロキシ接続を自動的に行います、但しID・パスワードの自動設定はしていません
5.作成例
-1.標準地図(縮尺指定なし)の例
-2.標準地図(縮尺1/25000)の例
-3..淡色地図(縮尺指定なし)の例
-4.白地図(縮尺指定なし)の例
6.その他
-1.タイルURLについて
a.既存機能のURL-->国土地理院独自のタイルはhttp://cyberjapandata.gsi.go.jp/data/で始まるURL
b.OpenLayersフォーマットURL-->http://cyberjapandata.gsi.go.jp/xyz/で始まるURL
-2.OpenLayersを有効にすると、ラスターとベクター等の選択はなくなります。
また、オルソー地図も写真として衛星写真とシームレスに切替が行われます。
-3.写真は未だ不具合?、があるみたいです。
写真で作成した例で、真っ黒な部分がある
国土地理院のサイトでも同じような現象が出ている
-4.縮尺指定ではなくてズームレベル指定による方法もあります。
方法は設定ファイル(webjmapset.config)で変更が可能です。その中にoplyzm:trueを記述すると有効となります。
これにより、任意のズームレベルの地図が作れると思います。
OpanLayer対応URLにチェックした時
-5.警報音達シュミレーションでWeb25000は当初は国土地理院のウォッチ地図を利用していましたが、このサービスが停止した為。
国土地理院独自フォーマットタイルのサービスへきりかえていました。しかし、このサービスも2015/7に停止しました。
只、既に取得済みのデータを使っての地図作成は有効ですが、新規の取得はできません。
よって、Web25000のフォルダーを空白にすると、自動的にOpenLayersフォーマットより取得する機能を追加しました。
6.関連リンク
電子国土基本図(地図情報)Ver4のOpenLayersフォーマットに対応に前回条件利用機能を追加(但し、2019年版以降)
注意:
地図をご利用の時は電子国土共通規約に従って下さい
但し、電子国土基本図(地図情報)の仕様変更や停止時には動作しません。
本機能は基本的に日本国内用です。OpenLayersフォーマットになることに依り日本以外も取得可能ですが精度は落ちます。
提供ソフトのQ&A
(有)RVMX