開空間ブースタ回線検討 目 次

1.基本構成

2.機能

3.操作概要


1.基本構成 トップメニュー
機能は、大きく分けて下記の2つになります。

a.アプローチ検討(基地局〜ブースタ局)
b.サービスエリア検討

操作環境は、下記の様に分類されます。

a.計算条件設定
b.回線検討
c.結果出力
d.データ保存・読み出し

条件データ入力の時の色分け

a.入力・選択可能色
  黄色
  緑色−−>基地関係のデータ
b.表示のみ
  空色
c.優先値(他の条件より優先される)
  青色−−>必要無いときは、空白とする

基地局扱い

ブースタでなく、基地局としてサービスエリア図を作成。

 


2.機能 トップメニュー
1.計算条件設定 a.周波数
b.無線キャリア数
c.調査範囲
d.所要電界強度
e.基地局受信レベル
f.K(地球の等価倍率)
g.伝搬損失カーブ
 但し、ブースタの時は、エリアに対して代表値、基地局の時は、メッシュ単位に設定可能    
ユーザー指定
 〃
 〃
 〃
 〃
標準=1.33
地形により選択


h.移動局出力
i.移動局空中線利得
j.移動局空中線高 
標準=0.8W
標準=0dB
標準=1.5m
2.基地局条件 a.局名
b.緯度・経度 
c.標高
d.空中線地上高
e.空中線、又は利得
f.空中線水平角 
g. 〃 チルト角 
h.共用器損失 
i.給電線・長さ、又は損失
ユーザー指定
3.ブースタ局条件 a.局名
b.緯度・経度
c.標高

基地局向け
d.空中線
e.給電線・長さ
f.空中線地上高

移動向け
g.空中線
h.給電線・長さ
i.空中線水平角
j.空中線チルト角
k.空中線地上高

共通
l.送受空中線距離
m.同一ポール取り付け

ユーザー指定・選定
4.計算 a.アプローチ回線
@ 与えられた条件下より、自由空間損失+遮蔽損失と平面大地損失+球面大地付加損失とで、大きい方を伝搬損失とする。
A Vr=Pt+113-Lk-Lft+Gat-La-(Lp+Tf)+Gar-Lft よりブースタ受信入力計算
        Pt:基地局送信出力(dbm)
        113:電圧換算値
        Lk:基地局空中線共用器損失(dB)
        Lft: 〃 給電線損失(dB)
        Gat: 〃 空中線利得(dB)
        La:  〃 空中線角度損(dB)
        Lp:伝搬損失(dB)
        Tf:補正値(土地係数)(dB)
        Gar:ブースタ局空中線利得(dB)
        Lfr: 〃 給電線損失(dB)
        Vr目標値50dBμV
b.AMP Gainの決定
@ ダウンリンクのAMP Gainの決定
  • Vr+AMP_Gain+Log(N)<30+113と最大Gainより、AMP_Gainの決定。
    N:無線キャリア数
  • AMP_Gaintが2dBステップの為のAMP_Gain調整。
  • 合計出力(キャリア合計)が1W以下に成るように、AMP_Gainの調整。
  • 回り込みの検討を行い、AMP_Gainを最終決定。

A アップリンクのAMP Gainの決定

  • ダウンとアップとの差(基地局出力-移動局所要受信入力と移動局出力-基地局最低受信レベルとの差)より、アップリンクのAMP_Gainを決定。
  • AMP_Gaintが2dBステップの為のAMP_Gain調整。
  • 回り込みの検討を行い、AMP_Gainを最終決定。
c.限界伝搬損失の計算
  • ダウンリンクの限界伝搬損失=実効輻射電力-所要受信入力
  • アップリンクの限界伝搬損失=ダウンリンクの限界伝搬損失-ダウンとアップとの差(基地局出力-移動局所要受信入力と移動局出力-基地局最低受信レベルとの差)
  • ブースタ〜移動局間の限界伝搬損失で、ダウン・アップリンクのうち小さい方を選択。
5.サービスエリア図作成 a.回線検討 @ ブースタを中心として、指定の範囲を指定のメッシュに細分化。
A 各メッシュとブースタ間のプロフィルを読みとり、遮蔽損失と平均標高を求める。
B Hbパラメータを求める、10m以下を10mとする。
C 指定の伝搬損失カーブの式より、伝搬損失を求める。
D 角度損の算出(水平+垂直)。
E エリアの可否判定。
伝搬損失+遮蔽損失+角度損<限界伝搬損失の時可、その他は否と判定。
b.作図 基本機能
@ 地図--標高の変化に着色し、地形を表示。
A 範囲--エリア判定の結果に、着色する。
B 境界--   〃    を、線で表現する。

その他(プルダウン メニュー)
C メッシュ数の変更(Max=50)。
D エリアを陸上に限定。
E 着色を、エリアの内・外切り替え。
F 表示色の変更。

c.印刷 @ 用紙変更。
A 印字縮尺変更。
B 印字位置調整。
d.見通図 @ 任意方向の見通図を作成。
e.高度表示の変更
  • 高度表示色の任意変更が可能。
    表示色をクリックすることにより、変更画面となります。
  • 高度表示の基準高度の変更が可能。 
    高度範囲の右側の数字(上限値)をクリックすることにより、変更が可能となります。
    但し、変更情報はデータと一緒に保存されます。
6.レベルダイヤ a.ダウンリンク アプローチの回線検討の結果に基づき、レベルダイヤの作図。
b.アップリンク ダウンリンクと移動局出力により、レベルダイヤを作図
c.回り込み検討 ダウン・アップリンクの回り込みによる検討
7.その他 a.角度損の計算条件
  • アプローチ・サービスエリア図時
    −−水平損と垂直損の合計値。
  • 回り込み検討時
    −−水平損と垂直損で大きい方を採用。

    


3.操作概要 トップメニュー
1.タグをクリックすることにより下記項目を選択・実行できます。 a.計算条件の設定 @ 基本条件の設定
A 基地局条件の設定
B ブースタ局の条件設定
b.計算 各種計算を自動実行します。
c.サービスエリア図作成  
d.レベルダイヤの作成       ダウンリンク レベルダイヤ
アップリンク   〃
回り込み  〃
2.ツールバーをクリックする事により、下記項目を実行できます。 a. 簡易全自動印刷 表紙・目次・・・等一式を自動印刷
b. ファイルデータ読み取り  
c. データをファイルへ書き込み  
3.プルダウンメニュー a. システム
@ 周波数帯選択
A 有線アプローチ(基地局扱い)
B 最大アンプ利得設定
   標準->70
C 最低アプローチ受信電界設定
D 回り込みマージン
E 地図読み取り精度設定
F 空中線パターン表示
    水平パターン
    垂直パターン
G 空中線損失を保証値とする
   (回り込みの検討時)
H ツールバー全自動印刷
I プリンター設定
J カラープリンター
K 終了
b. ファイル @ 読み込み
A 上書き保存
B ファイル名を指定して保存
C フォルダの新規作成
c. エリア図書式設定     @ エリアメッシュ数設定
A 陸上のみ
B 範囲色指定
  ・範囲内着色指定
   範囲スイッチをONの時範囲内を着色
  ・境界内着色指定
   境界スイッチをONの時範囲内を着色
  ・色指定
C 用紙選択
  A4 or A3
D 用紙縦横
E 出力倍率設定
  印字出力の縮尺を入力、例:縮尺時->0.0001 or 1/5000
 地図上の基地とブースタ間の距離10(cm)->d10
 0 or キャンセル->設定用紙サイズに自動的に合わせる。
F 印字位置調整
  left rightマージン
d. Option
  • エリア図計算値印刷
    各メッシュの計算損失を印刷
  • Hbパラロータ印刷
    各メッシュのHbパラメータを印刷
    10mに修正した個所は、*を付加
e. Help        本説明書

         


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