回転灯や閃光灯・灯台等の可視範囲シュミレーション機能
回転灯や閃光灯・灯台等の可視範囲シュミレーション機能
概要
回転灯や閃光灯・灯台等の可視範囲シュミレーション機能です。
回転灯や閃光灯・灯台等の可視範囲シュミレーション機能を警報音音達シュミレーションV2へ追加しました。
本機能は、2014年版以降で動作し、2014年版は試用期間となり、2015年版より正規機能と成ります。
水門に3200カンデラの回転灯を設置し目の感度を0.01ルクスと仮定した例、背景地図はオルソ
1.回転灯や閃光灯・灯台等の可視範囲シュミレーションの選択
-1.警報音の選択で閃光灯を選択
-2.出力の設定
回転灯や閃光灯・灯台等の光源出力を光度(カンデラ)で設定。又は光源性能に距離しか記載が無い時の為****m(m距離)か****nm(海里)もサポート
特定方向のみの照射としたいときは、出力の後に/開始角#終了角(時計回り)(例1:3200/10#180->10°より180°方向のみの照射、例1:3200/180#10->180°より10°方向のみの照射)
照射方向が複数となる時や方向により減衰が有る時は、頭にパターン:光度(例 P1:3200 ->P1パターンで3200cdの光源) とすると、登録パターン(パターン登録参照)が適用されます。
また、設定をしない時は(空白)、*2:光学的光達距離となります(但し、地形や建物は考慮できます)。
2.計算に使う閃光灯専用の諸元設定
-1.光伝搬関連の諸元設定
マウス右クリック->詳細設定->閃光灯設定をクリック
-2.閃光灯設定画面
a.目の高さ(m) 閃光灯等の光源を見る高さ
b.最低照度(lx) 一般的に、照度は光源より照らされた面の明るさをルクスで表しますが、このシステムは光源を直に見る為、光を検知する網膜上の最低の明るさとなります。(目の感度)
c.透過率(%) 霧等によりの影響による透過率(主に長スパンとなる灯台用)
d.屈折率(%) 空気密度の違いによる屈折率(主に長スパンとなる灯台用)
e.色指定 作図用の色を指定、色をダブルクリックで変更できます
f.範囲自動(はみだし時) 共通設定で設定されている範囲より、見える範囲が大きくなるとき、この設定で自動的にシュミレーション範囲を広げます。
g.初期化ボタン 一般的な警報や警告灯の初期条件を設定
h.灯台初期化ボタン 灯台の初期条件を設定(*1:国際基準値)
g.OKボタン 設定完了
g.Cancelボタン 中止
3.個別シュミレーション開始
この操作は、音達シュミレーションと同じ為省略
但し、塗りつぶしは動作しません(音達シュミレーションの音圧レベルにより色を変えて塗潰す)、閃光灯では見えるか見えないかの2値しかなくなる為
4.全局シュミレーション開始
この操作は、音達シュミレーションと同じ為省略
但し、塗りつぶしは動作しません(音達シュミレーションの音圧レベルにより色を変えて塗潰す)、閃光灯では見えるか見えないかの2値しかなくなる為
5.CSVよりの入力
この操作は、音達シュミレーションと同じ為省略
但し、閃光灯出力(光度)のCSVヘッダー名は[閃光灯]か[Light]です。
6.結果例
-1.松山市役所前で3200cdの光源、建物は考慮しない(地形は考慮している)の例
上の方は山があり伸びていないのが分かります
-2.松山市役所前で3200cdの光源、建物及び地形は考慮の例
建物によりさえぎられているのが分かります
-3.松山市役所前で光源指定なし、建物は考慮しない(地形は考慮している)の例
光学的光達距離の例(上方向は松山城の山で遮られている)
-4.10000cdの灯台、地形は考慮しているの例
-5.10000cdの灯台で海上方向のみのパターン登録有り、地形は考慮しているの例
-6.来島海峡付近の灯台(10000cdと仮定)で地形は考慮しているの例
7.パターン登録
-1.フォーマット
・頭に//が付いている行は、コメントとして無視します。
・パターン登録 角度(度),損利得(db)
例
//Sample Pattern
//角度(度),倍率(0〜1の間) 0=出力なし、1=指定光度
0,0
2,0
5,1
10,1
・
・
-2.配置
ファイルは音達シュミレーションソフトのフォルダーの下にLightPatternのサブフォルダーを作成し、そこに配置
拡張子はdat
8.その他
*1:灯台の名目的到達距離国際基準他
回転灯や閃光灯・灯台に関する規定は、灯台は2003年4月1日に国際基準が出てきました。
また、火災報知機などの建物内の警報灯なども規定がありますが、建物内で近距離等の為最高光度が500〜1000位に抑えられています。(眩しすぎないように)
一般に、人間の目で直接光源を見て認識できるのは、0.0000002(lx)とされています。灯台の国際基準ではこの値が使われます。
しかし、灯台は夜間様ですが、河川警報や水門警報などでは、昼間にも使われ周辺には障害物も多くあります。よって、初期値の最低照度は0.01(lx)としています。
これは灯台基準の5000倍となっています、この値はユーザーさんご自身で変更できますので様子をみて修正して下さい。
*2:光学的光達距離
地球の丸み・地形・建物の影響等を考慮した光の到達距離。また、海上保安庁より出ている灯台光達距離も2003年4月1日以前はこの値が使われていました。
しかし、現在はこの国際基準に切り替えた為、光達距離は以前より可成り短くなっています。
本機能は基本的に、光束が距離に応じて広がっていく普通の光を想定しています。レーザーの様に光束が広がらない場合は、出力を空白にして下さい。
しかし、レーザーなどを直に目で見るようなシステムは危険ですので、警報光としては不向きと思われます。
また、光源の性能を表す値としては光束(lm=ルーメン)もありますが、本機能の対象は特定方向に光束を絞っていて、
且つ距離が長いため、点光源として見られcd(カンデラ)を使っている。ランプのカタログ等もcd(カンデラ)で表現されている。
9.注意
建物の高さを考慮する時は、Google Earthプラグインがインストールされている必要があります
Google Earthプラグインがインストールされているかの確認は、サンプルのRVMXフライトシュミレーションを動作してみて下さい
設定は、音達シュミレーションと共通で、回折損失を標準としDEMをGoogle Earthとして下さい。
提供ソフトのQ&A
(有)RVMX