回線設計を日本語で操作(文書指令)
回線設計を日本語で操作(文書指令)
概要
回線設計を日本語で操作(文書指令)する機能が強化されました。
元々有った文書指令機能は操作説明が目的でしたが、今回の機能強化は連続操作機能を提供します。
連続操作機能の対象はサービスエリア図作成とVHF固定回線です
本機能は、2011年版以降で動作し、2011年版は試用期間となり、2012年版より正式機能と成ります。
1.利用目的
-1.単独(回線やエリア)動作
基本機能(2011年版以前でも動作します)。
操作説明や日本語での指示の為記録が残る等の特徴が有ります。
-2.複数のサービスエリア図作成(2011年版以降で動作)
複数エリアを日本語で記載した文書指令より、連続で自動的にシュミレーションし、結果データや画像を自動で保存します。
又、複数シュミレーション結果ファイルの自動合成も指示出来ます。
結果として長時間かかる作業を、夜間や休日に無人で大量のシュミレーション作業が出来ます。
又、終了時は、PCの電源断や途中でソフトの再立ち上げ(メモリー解放)等も指定出来ます。
-3.複数回線のVHF固定回線(2011年版以降で動作)入力
複数回線を、日本語で記載した文書指令より連続で計算します。計算書や見通図は自動で印刷やpdf保存すが出来ます。
データをファイルモードへの保存も出来ます。
2.使い方
-1.最初の画面で、文書指令ファイルをポストに投函
回線設計の最初の画面で、文書指令ファイルをポストアイコンへドラッグ
-2.最初の画面で、文書指令データをポストに投函
回線設計の最初の画面で、文書指令データの文書を選択コピーしをポストアイコンをShiftキーを押しながら右ボタンをON
-3.サービスエリア図作成とVHF固定回線で文書指令ファイルの読込み
サービスエリア図作成で、システム->任意メツシュファイル->読込み
3.サンブル
-1.回線設計のpostフォルダーに基本機能のサンプルは有ります。
-2.複数のサービスエリア図作成(2011年版以降で動作)
頭に//や'が有ると注釈として解釈、又空白行は無視します
一度設定されたものは変更のない限り、省略出来ます。
VHF固定回線の副フィーダは任意に対応していません>
--------sample.area----------------
業務はサービスエリア図の作成です
test //これを付けると簡単なコマンド試験(途中で入力やメッセージを出す)を実行してくれます。但し、実際の作業は行われません
周波数は400 //400MHz
土地係数は-10 //土地係数=-10dB
基地1の条件は
名称は役場1 //重要:グループとして前に空白を付ける、途中に空白行を入れても、頭にはスペースが必要
経度は135,2,2
緯度は35,2,2
空中線は5EL八木,100度//,0,-0.2:-0.4・・36個 //空中線名,方位(無指向の時は空白),利得(任意空中線の時),指向性(標準Antや無指向の時は省略) 利得設定があると任意空中線となります。
高度は120,10 //空中線海抜高,地上高(m)
フィーダは10D-2V,10 //フィーダ名,長さ,1m当たりの損失(任意フィーダの時) 1m当たりの損失設定があると任意フィーダとなります。
//副フィーダは5D-2V,1 //フィーダ名,長さ。
出力は3W
その他損失-3 その他損失-3dB
調査範囲は基地局を中心に半径5Km //シュミレーション範囲指定
//注意:基地局を基準にする時は、基地局を事前に登録する必要があります。
//調査範囲は経度135,1,0 緯度 35,1,0 経度135,3,0 緯度 35,3,0 //コナーの緯度経度を指定例
高速モードで実行
メッシュ数は200
移動高度は3m //移動の高度
//出力は画像地図25000へ、その後印刷
c:\test\auto1.mobilへ保存 //シュミレーション結果の保存
継続 再起動 //ここで1エリアが終了し、ソフトを再起動
基地1の条件は
名称は役場2
経度は135,15,2
緯度は35,15,0
空中線は3EL八木,250度
高度は100,10
フィーダは10D-2V,10
出力は10W
調査範囲は基地局を中心に半径10km
c:\test\auto2.mobilへ保存
継続 //ここで1エリアが終了し、ソフトを再起動は無し
同じように追加
継続 再起動
同じように追加
継続 再起動
合成 //複数サービスエリアの合成指令
合成範囲は自動設定 //範囲は全てのエリアが入る範囲を指定
c:\test\auto1.mobilを合成 //合成対象
c:\test\auto2.mobilを合成 // 〃
同じように追加
c:\test\auto合成.mdbへ保存 //合成データベースの保存
c:\test\auto合成.mobilへ保存 //合成結果のデータ保存
出力は画像地図200000へ、その後c:\test\auto合成.jpgへ保存 //結果地図を画像として保存
電源断 //PCの電源断
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-3.複数回線のVHF固定回線(2011年版以降で動作)入力
--------sample.vhf----------------
業務はVHF固定回線の作成です
周波数は70 //70MHz
土地係数は-10 //土地係数=-10dB
親局の条件は
名称は役場
経度は135,2,2
緯度は35,2,2
空中線は3EL八木,150度//,8,-0.2:-0.4・・36個 //空中線名,方位(無指向の時は空白),利得(任意空中線の時),指向性(標準Antや無指向の時は省略) 利得設定があると任意空中線となります。
高度は120,10 //空中線海抜高,地上高(m)
フィーダは10D-2V,10 //フィーダ名,長さ,1m当たりの損失(任意フィーダの時) 1m当たりの損失設定があると任意フィーダとなります。
出力は3W
送信系その他損失-0.5 //送信系その他損失=-0.5dB
受信系その他損失-3 //受信系その他損失=-3dB
同軸避雷器損失-0.5 //同軸避雷器損失=-0.5dB
雑音劣化-1 //雑音劣化=-1dB
子局の条件は
名称はtest
経度は135,0,2
緯度は35,0,2
空中線はスリーブ,
高度は0,10
フィーダは10D-2V,10
出力は3W
送信系その他損失-0.5 //送信系その他損失=-0.5dB
受信系その他損失-3 //受信系その他損失=-3dB
同軸避雷器損失-0.5 //同軸避雷器損失=-0.5dB
雑音劣化-1 //雑音劣化=-1dB
//出力は見通図および計算結果印刷 //結果の印刷例
出力は見通図および計算結果pdf結合,vhfcontinue.pdfへ保存 //結果をpdfへ1ファイルとして保存
作業は継続する。
子局の条件は
名称はtest2
経度は135,2,2
緯度は35,5,2
空中線はスリーブ,
高度は0,10
フィーダは10D-2V,15
出力は1W
出力は見通図および計算結果pdf結合,vhfcontinue.pdfへ保存
//出力フォルダーは完全指定時はそのフォルダーへ出力
//フアイル名のみの時は、文書指令よりのファイル選択時は、そのフォルダーへ、また、最初の画面での投函時は、回線設計のフォルダーへ
継続
同じように追加
継続 再起動
同じように追加
終了
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4.基本機能のサンプル
CDのpostフォルダーに有りますので、参考にして下さい。
サンプルをメモ帳等で修正(今回の追加機能を付加等)して、お使いいただけます。
5.その他
helpのパートナーPCのIP設定が有ると、ポストアイコンがネットワークPCに変化します。
この目的は、離れた場所のPCへ同じように指令を送れます。但し、IPのパケツトが届く環境が必要で、
相手のPCで回線設計を立ち上げている必要が有ります。
helpのパートナーPCのIP設定を空白にすると、ポストアイコン(自PCへの指令)に戻ります。
但し、サービスエリア作成の、再起動によるメモリー解放効果は未定です。2011年度中に効果を見ます。
注意:サービスエリア作成のPC電源断は、PCのセキュリティ設定により、機能しない事が有るかも知れません。
提供ソフトのQ&A
(有)RVMX