無線回線設計でASTER GDEM Version3の利用について
無線回線設計でASTER GDEM Version3の利用について
概要
経済産業省とNASA共同の人工衛星搭載センサ「ASTER Version3」を用いた、全地球の陸域全て
の無料の数値地形データを無線回線設計で利用する機能です。
AsterGDEMはバージョンが1->2->3へと機能改善を繰り返し変化してきています。
バージョン3のデータフォーマットの特徴はGeotiffでLZW圧縮がかかっていることです。これによりバージョン2までの処理(直接バイナリ読込み)がそのままでは使えなくなりました。
それによりファイルサイズは小さくなっています、そこでLZW解凍機能を追加して対応しました。
又、バージョン3よりNASA以外で日本でも一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構より提供を再開しているみたいです
本機能は、2023年版以降で動作し、2023年版は試用期間となり、2024年版より正式機能と成ります。
1.利用の為の設定
下記二つが必要です。
-1.利用地図の種類の設定
地図データ->利用地図の種類をクリック。
ASTER GDEMをチェック。
-2.データ格納場所他設定
地図データ->格納場所->ASTER GDEMをクリック。
条件設定画面。
・Area Folder データをホルダー分けして格納(範囲が広くファイル数が多い時有効)
エリア サブフォルーダ構成 7桁(例:N40E100)
初めの3桁(N40)は緯度による
-10以下 S10
-10〜40 N40
40以上 N90
最後の4桁(E100)は経度による
-180〜139 W200
-140〜-99 W140
-100〜-59 W100
-60〜-19 W060
-20〜19 W020
20〜59 E020
60〜99 E060
100〜139 E100
140〜179 E140
Area Folderを設定しない時は、全て同じフォルダーに配置されます。
・Clear Unzip File Zip解凍後のファイルを作業終了後削除(ハードディスクの容量に余裕がない時有効)
削除対象ファイルは、自動解凍したファイルです。
・Data Area データ格納フォルダー設定
・New Header(バージョンアップ対応)
Version3の時 [ASTGTMV003_]を入力
・Option Menu
データファイルの整理の補助機能です。但し、条件により正常に動作しないことが有りますので、ご注意ください。
(破損ファイル等読み書き出来ないファイルが含まれるや関係のないファイルが存在する時他)
・Clear All Unzip files 解凍後の全ファイル削除
・Convert to AreaFolder ホルダー分け方式の格納へデータを整理
・Convert to Non AreaFolder ホルダー無し方式へデータを整理
2.利用の方法
基本的には、見通図や計算はその他の地図データを利用した時と同じです。
但し、見通図作成時は左下に、ASTER GDEM利用のメッセージが付きます
3.データの取得
データの取得は無料ですが、ユーザーさんご自身で行って貰う様になっています(ユーザー登録や利用目的の登録が必要)
ASTER GDEM データ取得サイト
・一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構
4.結果比較
ASTER GDEM Version3利用見通図。
ASTER GDEM Version2利用見通図。
5.関連サイト
AsterGDEM Version1及び2
提供ソフトのQ&A
(有)RVMX