無線回線設計でASTER GDEM利用
無線回線設計でASTER GDEMの利用
概要
経済産業省とNASA共同の人工衛星搭載センサ「ASTER」を用いた、全地球の陸域全て
の無料の数値地形データを無線回線設計で利用する機能です。
データファイルは2009/8/27より100タイルまでの一括ダウンロードサービスが可能となった見たいです。
2011年10月17日より、地上分解能が上がったバージョン2が提供開始したいみたいです。それに対応しました。
本機能は、2010年版以降で動作し、2010年版は試用期間となり、2011年版より正式機能と成ります。
又、2009年版でも2009/9以降ダウンロード版であれば、ユーザーレベル2(初期画面でキー操作)にするとテスト機能として動作します。
1.利用の為の設定
下記二つが必要です。
-1.利用地図の種類の設定
地図データ->利用地図の種類をクリック。

ASTER GDEMをチェック。

-2.データ格納場所他設定
地図データ->格納場所->ASTER GDEMをクリック。

条件設定画面。

・Area Folder データをホルダー分けして格納(範囲が広くファイル数が多い時有効)
エリア サブフォルーダ構成 7桁(例:N40E100)
初めの3桁(N40)は緯度による
-10以下 S10
-10〜40 N40
40以上 N90
最後の4桁(E100)は経度による
-180〜139 W200
-140〜-99 W140
-100〜-59 W100
-60〜-19 W060
-20〜19 W020
20〜59 E020
60〜99 E060
100〜139 E100
140〜179 E140
Area Folderを設定しない時は、全て同じフォルダーに配置されます。
・Clear Unzip File Zip解凍後のファイルを作業終了後削除(ハードディスクの容量に余裕がない時有効)
削除対象ファイルは、自動解凍したファイルです。
・Data Area データ格納フォルダー設定
・New Header(バージョンアップ対応)
バージョンが変わり、ファイルヘッダーが変わった時に、ヘッダー指定(例 Version2の時 [ASTGTM2_ 又は空白]を入力)
但し、New Headerで指定したファイルが有る時は、そちらが優先します。
最新バージョンのデータが無くて、古いファイル(ASTGTM_のヘッダーファイル)が有る時は、そちらを使います
・Option Menu

データファイルの整理の補助機能です。但し、条件により正常に動作しないことが有りますので、ご注意ください。
(破損ファイル等読み書き出来ないファイルが含まれるや関係のないファイルが存在する時他)
・Clear All Unzip files 解凍後の全ファイル削除
・Convert to AreaFolder ホルダー分け方式の格納へデータを整理
・Convert to Non AreaFolder ホルダー無し方式へデータを整理
2.利用の方法
基本的には、見通図や計算はその他の地図データを利用した時と同じです。
但し、見通図作成時は左下に、ASTER GDEM利用のメッセージが付きます

3.データの取得
データの取得は無料ですが、ユーザーさんご自身で行って貰う様になっています(ユーザー登録や利用目的の登録が必要)
ASTER GDEM データ取得サイト
・財団法人 資源・環境観測解析センター。
・NASA
財団法人 資源・環境観測解析センターよりの操作手順を下記に示します。(左側の操作メニューより)
-1.最初にユーザー登録
-2.登録したIDとパスワードでログイン
-3.検索より、目的のデータファイルを取得
ログインは検索の後でも可能です(ログインが要求されます)
但し、現在(2009/9/30)は、当方で確認したところ、緯度経度選択しか動作しませんでした(タイル選択は出来ず)
又、取得したデータファイル(zip)は、そのままで使います(解凍はしなくても良いです)。
しかし、良く使うデータは解凍しておいた方が高速となります
4.結果比較
50mメッシュ利用見通図。

ASTER GDEM利用見通図。

5.関連サイト
AsterGDEM Version3
ASTER GDEM:ASTER全球3次元地形データ
注意:精度としては、国内では、国土地理院の50mメッシュの方が高いです。
只、日本以外では、現在サポートしているUSGS3よりは精度が高いです。
又、データ取得には、混雑具合により時間がかかりますので注意して下さい
提供ソフトのQ&A
(有)RVMX