60G無線LAN回線設計に関して
60G無線LANに関して
概要
60G無線LAN回線設計に関しての現状。
60G無線LAN回線設計に関して
RVMX回線設計には、GFWA・2.4G無線LAN・5G無線LANや25G無線LANが有ります。
近年、60G無線LANが普及し始めています。よって、60G無線LANの回線設計機能は組み込みを検討しています。
用途は室内機器間での大容量高速伝送ではないかと思われる。
しかし2019/4現在、まだ詳細な実機の情報が少ないため、提供できる状態ではありません。
25Gの最低電界値・適応変調を流用して、マージン=0でグラフ表示例
以下に、RVMXで調査した特徴・関連技術や現状を示しておきます。但し2019/1現在の情報です。
1.特徴
高速大容量、しかし電波伝搬の減衰が大きく、短距離向け。
用途としては、4Kテレビ用無線LAN・光ケーブル敷設が難しい箇所の道路横断・建物間や河川横断の高速大容量LAN。
IEEE 802.11ay規格の実機であれば、移動体との通信用途も可能性が有ると思われる。
2.使われている技術
・チャネルボンディング(帯域幅を拡大) 複数のチャネルを束ねて周波数幅を広げる技術。
・MIMO(multiple-input and multiple-output)(通信の多重化技術) 複数のアンテナを使って通信を高速化する技術。
MU-MIMO 同時複数ユーザ(ビームフォーミングで効率化)
SU-MIMO シングルユーザ(1対1の繰り返しの為、ユーザーが増えると速度が低下)
・変調方式の多値化 16QAM(4Bit)->64QAM(6Bit)->256QAM(8Bit)
・フレームの多重化 フレームサイズを拡大。
3.規格
IEEE 802.11ad 策定済み
シングルキャリアは必須(4620Mbps)、OFDMはオプションで最大伝送速度は6.8Gbps。
チャネル幅は2.16GHz幅。57GHz-66GHzを利用。利用可能チャネルと中心周波数は以下の通り。
CH1: 58.32GHz
CH2: 60.48GHz
CH3: 62.64GHz
CH4: 64.8GHz
BPSK・QPSK・16QAM・64QAM?・256QAM?
日本国内では2018年にネットギアジャパンが実機販売開始 最大通信速度は4600Mbps(シングルキャリアでは?)
又、Nighthawk X10 R9000(R9000-100JPS)」を2019/6/9に発売開始予定
海外ではNETGEAR R9000 Nighthawk X10 Tri-Band AD7200 (7.2 Gbps) や
TP-Link AD7200 Multi-Band Wireless MU-MIMO Gigabit Cable Gaming Router等が発売されている。
IEEE 802.11ay(中国のファーウェイが議長で策定中)
MU-MIMO ビームフォーミングでPAA[フェイズド アレイ アンテナ]を利用 次世代モバイル通信5Gにも使われている技術。
4.日本国内の法規
2015年11月、総務省令第九十九号により、電波法施行規則の一部を改正する省令が公布され、
以下の2種類に分類されることとなった。空中線電力が10mW超のものはキャリアセンス機能を具備することが義務づけられる。
証明規則 第2条第1項第19号の4の2 60GHz帯省電力データ通信システムの無線局(空中線電力10mW超)
証明規則 第2条第1項第19号の4の3 60GHz帯省電力データ通信システムの無線局(空中線電力10mW以下)
提供ソフトのQ&A
(有)RVMX