マルチタスク処理 サービスエリア シュミレーション
マルチタスク処理 サービスエリア シュミレーション
概要
RVMX回線設計用マルチタスク処理 サービスエリア シュミレーションです。
近年CPUの進歩がクロックの高速化よりマルチコアへ向かっています。これを有効に生かすにはマルチタスク処理が必要となります。
特にサービスエリア シュミレーション等時間のかかる処理に有効です。よって、マルチタスク処理サービスエリアシュミレーションを開発しました。
本来.NetFrameWork移植後の回線設計ソフト用ですが、ユーザーさんのご要望により既存のRVMX回線設計より利用できる機能を提供しました。
本機能は、2013年版以降で動作し、2013年はβ版、2014年版は試用版となり2015年版より正規機能となります、但し2014年版より連続利用が出来ます。
1.利用方法
・回線設計よりの起動方法
-1.自動モード
事前に設定した条件で、マルチ処理動作をします
-2.条件確認モード
条件設定画面で確認後、マルチ処理動作をします
-3.マルチ処理OFF
マルチ処理を中止し、通常の高速モードでシュミレーションします
-4.設定
事前に設定のみを行います
2.条件設定画面
a.CPU数 マルチコアの仮想CPU数(設定は不可)
b.処理方式
b-1.マルチ処理 マルチスレッドによる、複数CPUを活用しシュミレーションします
b-2.シングル処理 シングルスレッド(以前の方法)による、シュミレーション
c.メッシュ数 ここでも、シュミレーションのメッシュ数を変更できます
d.DEM環境設定 DEM(50mメッシュ等)の環境設定を行います。
マルチ処理関連
e.自動 利用CPU数をPCが持っている仮想CPUに合わせる
f.対応CPU数 自動でないときに、任意に利用CPU数を設定できます
g.処理スレッド数 自動でないときに、シュミレーションの分割数(自動時ははCPUに合わせる)
詳細設定
h.援助機能 早く終わった処理CPUが、遅れている処理を手助けします(援助回数の最大は当初処理数の2倍まで)
i.援助開始率% 援助を開始する、処理の%値
出力設定
j.ファイル 結果を保存するファイル、ただし事前に設定がされている時は、操作不可能
k.参照ボタン ファイル選択ダイアログ表示
l.GISViewerで表示 結果をGISViewerで表示
背景地図の選択画面が出ます
m.画面を保持 シュミレーション終了後も画面を保持します、これは経過時間の確認に役立ちます
情報
n.Window最小化で表示 開始時に情報Windowを最小化して動作します
o.不透過率% 不透過度の設定(背景を透過します)
p.メモリー消費量表示 メモリーの消費情報を表示します
q.ディスク監視 指定ドライブの監視をします
r.ドライブ 監視ドライブを指定します
s.日本語 操作画面言語
t.音声で終了を連絡 音声でシュミレーションの終了を連絡します(但し、ボリュムを絞っていると聞こえません)
u.OKボタン シュミレーションを開始します
v.Cancelボタン 中止します
w.コンテキストメニュー マウスで右クリックで出てきます
背景地図の選択画面が出ます
a.Help 本ファイル
b.RVMXへリンク RVMX社のHPへ
c.バージョン バージョン表示
背景地図の選択画面が出ます
d.終了 終了
3.DEM環境設定
ここでの設定は回線設計優先がOFFの時有効となります
背景地図の選択画面が出ます
a.DEM種類 DEMの種類を設定します。(ここでは、高速化の性格上ローカルに格納しているDEMのみとなっています)
背景地図の選択画面が出ます
b.50mメツシュ 50mメッシュのDEM格納フォルダー指定
c.Aster設定ボタン
Asterの環境設定
d.USGS3設定ボタン
USGS3の環境設定
e.10m・5mメッシュ
10m・5mメッシュの環境設定
f.回線設計優先 回線設計よりのDEM情報が優先します
g.OKボタン 設定確定
h.Cancelボタン 設定中止
4.操作手順例
-1.回線設計のサービスエリアで基地局と移動局の条件設定
-2.シュミレーション範囲の設定
-3.マルチ処理の自動モードか条件確認モードをチェック
上記の順序は入れ替わっても構いません
-4.OKボタンをON
マルチ処理がスタートします
中断したいときは、右上の×で閉じれば終了します
5.状態表示例
-1.表示情報例(不透過70の例)
a.各処理の進捗状況をプログレスバーと数値%表示
b.経過時間と処理数/仮想CPU数及び動作モード(64/32Bit)
c.CPU負荷 各仮想CPUの負荷状況(マルチ処理をすると90%前後ぐらいまで上がります)
d.計算方式とメッシュ数
e.メモリー残(%) 帯物理メモリーと有効メモリー
f.ディスクアクセス状況(指定ドライブ)
-2.援助機能で処理3と4が終了し、遅れている処理を6と7として援助処理しているところ(処理5の援助はすでに終了している)
-3.Window最小化で表示時
6.短縮時間例
確認環境 OS=Windows8(32Bit):CPU=Core(TM)I3 3.3GHz:メモリー=4G
-1.300メッシュ(計算回数 9万)
従来の高速モード 約1分47秒
マルチ処理(自動で援助機能) 34秒
-2.1000メッシュ(計算回数 100万)
従来の高速モード 約1時間30分
マルチ処理(自動で援助機能) 17分52秒
7.関連サイト
-1.
DEMの事前読み込みを追加して、処理間の衝突回避機能を追加
-2.
RVMXマルチタスク処理 サービスエリア シュミレーションに建物読み取りで衝突回避機能
8.その他
-1.動作中のWindowsは同一Windowみたいに見えていますが、実際は別スレッドによる処理のため
Windowの消える時や最小化時の、各処理の消るタイミング等は一致しません
-2.本機能はAnyCPUで作られているため、64BitOSでは64Bitモードで動作します。
よって、シングルコアのCPUでも、多少は早くなるかもしれません。
-3.検証用に自動をOFFにすると、処理数を仮想CPU数以上にできますが、かえって遅くなるみたいです。
自動をONで援助機能をONが最適ではと思います。
-4.本機能は高メッシュにも対応のため、地形読み取り間隔を小さくしています。
よって、既存の高速モード等とは結果が、少し違ってくる可能性があります。
注意:-1.Net Framework4.5以上がインストールされている必要が有ります。
-2.現在は1基地局のみの対応です
-3.測地系は世界測地系のみ対応です
-4.シングルコアのCPUでは、マルチ処理は機能しません
-5.マルチコアですべての仮想CPUの稼働率を上げると、CPUの温度も上がる可能性があります。
-6.DEMはローカルに保存しているものをご使用してして下さい。インターネットにアクセスして取得するものは衝突によるエラーとなる事が有ります
-7.サポートは正規版よりとなります。但し、ご要望・不具合等はβ・試用版でも受け付けます
提供ソフトのQ&A
(有)RVMX