25G無線LAN 回線設計(β版)
25G無線LAN 回線設計(β版)
概要
25G無線LANの回線設計(β版)を行う機能です。
以前の8GFWA・2.4G無線LAN・5G無線LANに大幅な機能追加(無線LANに降雨減衰などの機能)したものです。
規格としては小電力データ通信システムの無線局の無線設備(無線設備規則49条の20第4号)が有りますが、要するに無線でLANを接続すると言うことで無線LANと呼んでいます。
本説明は以前の18GFWA・2.4G無線LAN・5G無線LAN 回線設計説明に追加された機能の説明となります。
本説明は25G無線LANで変更となった個所を中心に説明します。それ以外の説明は18GFWA・2.4G無線LAN・5G無線LAN 回線設計を参照してください。
2019年版以降で動作し、2019年版は試用期間となり(継続利用は出来ますがサポートは2020/3/31までです)、2020年版より正式機能と成ります。
1.起動方法
-1.回線設計の最初の画面より、サブメニューを選択
FWA/無線LAN・他を選択し、StartポタンをON
-2.サブメニューより選択
18GFWA/無線LANを選択し、OKポタンをON
18GFWA/無線LANがメニューに無い時は、メニューに登録
登録したい場所を選択し、Menu Setボタンを押して、候補より18GFWA/無線LANを選択
-3.FWA・無線LAN 回線設計画面表示
2.操作方法
-1.プルダウンメニュー
・System
a.回線方式
25G 無線LANを選択
b.無線LAN 最低受信電力
良否判定用基準値設定
@.設定をクリックすると、下記画面で変更等が出来ます
25Gで変更となったのは変調式別の設定となります
A.有効 設定を有効とします
c.無線LAN出力を電力密度(mW/MHz) 無線LAN出力を電力密度(mW/MHz)で入力
d.無線LAN変調方式
@適応変調 回線状況により変調方式を変更(QPSK・16QAM・64QAMより)
AQPSK QPSKに固定
B16QAM 16QAMに固定
C64QAM 64QAMに固定
DQPSKの速度 QPSK時の速度を設定(各メーカに対応の為)
E16QAMの速度 16QAM時の速度を設定(各メーカに対応の為)
F64QAMの速度 64QAM時の速度を設定(各メーカに対応の為)
e.降雨減衰 降雨減衰関連
e-1.M分布による降雨減衰 降雨減衰をM分布で算出
e-2. 〃 自動算出 M分布による降雨減衰で自動的に緯度経度より地域を特定し算出、OFFの時は確認画面が出ます。
e-3. 〃 MTBF(1年) M分布による降雨減衰でMTBFを1年とする
e-4.用途は公共 M分布による降雨減衰でM分布算出の条件で用途
e-5.1分間雨量累計分布の0.0075%値自動選択 ガンマー分布による降雨減衰で、自動的に緯度経度より地域を特定し算出、OFFの時は確認画面が出ます。
f.建物を考慮 見通確認や見通図に建物の高さが追加されます。2019/4/12以降追加
日本国内はRVMXサーバーよりデータを自動取得します。
g.海外建物手動取得 海外やRVMXサーバー停止時はユーザーさんが国と範囲指定で取得できます。
事前に送信と受信の緯度経度を設定していると、それらが含まれる自動で範囲が設定されます。
h.無線LANで不可時晴天時確認 降雨の影響で不可となったとき、晴天ではどうかの判定を行う
・File
18GFWA・2.4G無線LAN・5G無線LAN 回線設計参照
・見通し
18GFWA・2.4G無線LAN・5G無線LAN 回線設計参照
・画像地図
18GFWA・2.4G無線LAN・5G無線LAN 回線設計参照
・Option
a.無線LANの距離グラフ 受信地点を0より1.5倍の距離まで変更しグラフ表示。但し、全て見通しと仮定。
・Help
Help 25G LAN 25G無線LANの説明
その他は18GFWA・2.4G無線LAN・5G無線LAN 回線設計参照
-2.画面操作
a.FWAの時
18GFWA・2.4G無線LAN・5G無線LAN 回線設計参照
b.無線LANの時
@.回線方式で25G 無線LANを選択
A.無線LAN 最低受信電力の設定確認
B.無線LAN出力を電力密度(mW/MHz)を選択
C.無線LAN変調方式を設定
D.降雨減衰関連の設定
E.無線LANで不可時晴天時確認
以降は5G以下の無線LANに同じ操作です。
F.周波数の確認、必要が有れば変更
G.送信局及び受信局の局名・緯度経度・空中線高度(標高/地上高)を入力
H.無線条件の設定(送信電力・空中線名・空中線絶対利得・フィーダ他損失・マージン)
I.計算ボタンON
J.印刷追加項目設定
K.見通図同時印刷か確認
L.目的の出力ボタンをON
3.環境設定
-1.DEM環境設定
18GFWA・2.4G無線LAN・5G無線LAN 回線設計参照
-2.初期条件設定
回線方式で25G無線LANを選択時に設定する、初期諸元を変更できる機能です。
ルートフォルダーにlan25gini.configを配置、中身は下記の通りです。
tag=送信空中線利得(dBi)
rag=受信空中線利得(dBi)
tat=送信空中線名称
rat=受信空中線名称
tfl=送信フィーダ損失(dB)
rfl=受信フィーダ損失(dB)
lmd25=速度,最低受信電界(dBm),変調方式&速度,最低受信電界(dBm),変調方式&・・・・
例 36,-79.5,QPSK&60,-77.5,QPSK&72,-72.5,16QAM
4.結果例
-1.適応変調でM分布降雨減衰でのpdf出力例
-2.適応変調でガンマー分布降雨減衰でのpdf出力例
-3.適応変調でM分布降雨減衰のグラフ表示例
M分布降雨減衰の地域名も出ます。
-4.適応変調でM分布降雨減衰及び無線LANで不可時晴天時確認のグラフ表示例
M分布降雨減衰の地域の切り替えも確認できます。
5.その他
本機能は現在β版で評価中です。
25G無線LANで現在確認出来たメーカはJRCと日立国際です。
しかし、日立国際は詳細(変調方式や必要最低電界値)を明らかにしていません。(インフラ設備に使うには不向き)
JRCは詳細を出しています。しかし、文章からすると同じような仕様ではと思われます。
また、ARIBからは小電力データシステム/広帯域移動アクセスシステム(ARIB STD-T83)として規格が有ります。
6.関連説明
-1.18G FWA
-2.18GFWA・2.4G無線LAN・5G無線LAN 回線設計
-3.25G無線LAN 回線設計
-4.60G無線LAN 回線設計の現状
-5.6G無線LAN 回線設計・フェイズドアレイ空中線設定(2024年版での追加機能)
注意:.Net Framework4.5以上がインストールされている必要が有ります。
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