太陽黒点データの影響を時系列でグラフ表示する機能(参考)
太陽黒点データの影響を時系列でグラフ表示する機能(参考)
概要
RVMX回線設計より太陽黒点データの影響を時系列でグラフ表示する参考機能
各種太陽黒点データと各種データの関連をグラフ表示する参考機能です。
黒点数は太陽の活動状況を表すデータで、黒点数が多いほど活発です。只、最近は黒点数少なく,またゼロの日が多くなっています。
これは黒点10年周期の不活発期と100年周期の不活発期が重なり、今後、ミニ氷河期が来るのではと心配する記事も見られます。
その為,太陽活動の影響を時系列で各種データと比較できる機能を参考で作成しました。
また、電波伝搬への影響も大きいので、回線設計より利用できるようにしました。
データ取得と表示機能はRVMX_Weatherクラスを利用しています。回線設計は起動するのみ利用しています。
よって、本機能の説明はRVMX_Weatherクラスの説明となります。
但し、本機能は2018年版は試用期間となり2019年版より正規の参考機能となります。
1.使い方
-1.回線設計よりのツールとして起動
a.回線設計の最初の画面より、サブメニューを選択
FWA/無線LAN・他を選択し、StartポタンをON
b.サブメニューより選択
太陽黒点の影響を選択し、OKポタンをON
2.画面操作
-1.データソースを設定
a.太陽黒点 太陽黒点数
・SIDC 年単位
・SIDC 月単位
・SIDC 日単位
・NOAA 予測
・無し
b.地球の平均気温 地球の気温は太陽よりのエネルギーで気温を保っています。
ただ、気温は太陽よりの直接エネルギーと、地球よりの放射するのを防ぐ炭酸ガスの層の関連で保たれています。
・NASA 年単位
・NASA 月単位
・NOAA DSCOVER 時間単位
c.エックス線 太陽より飛来する、放射線(陽子と電子)のデータで、人間や環境に影響を及ぼします。
・NOAA GOES 最新日単位
d.太陽風 太陽から吹き出す極めて高温で電離した粒子(プラズマ)で、地球への直接の飛来は地球磁場が防いでいます。
・NOAA DSCOVER 最新時間単位
e.フレア 太陽における爆発現象
・NOAA GOES 最新日単位
f.磁気嵐 地磁気が通常の状態から変化し、乱れが生じる事で、無線通信の妨げになる。
・京都大学 最新時間単位
g.電離層状態(T Index) foF2(F2層臨界周波数) 値を元に計算した指標で-50から250まで変化。 250は電離層がとても良い状態。-50は悪い状態。
HF通信には影響が大きいです。
・SWS(観測値と予測値)
h.地磁気活動指数(AP) 地磁気擾乱の度合いを示す指標
・アメリカ空軍 予測値
i.10.7cm電波フラックス 太陽光の波長10.7cm(2.8GHz)の フラックス強度で太陽活動度を表します。
・アメリカ空軍 予測値
j.無し この時は影響調査項目データのみの表示となります。
k.キャシュ 一度取得したデータを再利用
-2.出力 グラフ出力条件設定
a.太陽黒点をボウグラフ 太陽黒点数を棒グラフ表示、OFFの時は折れ線表示
b.影響調査項目 太陽黒点数と比較するデータを選択
無しを選択時は太陽黒点数のみのグラフとなります。
c.最大年区間 X軸を太陽黒点数と比較するデータで最大と最小年月日とする。OFFの時は両データの一致する年月日区間とします。
d.太陽黒点色 太陽黒点グラフの色を指定。
e.調査対象色 調査対象グラフの色を指定。
-3.OKボタン 設定を確定します。
-4.Cancel 設定をキャンセルします。
-5.Helpボタン 本説明
3.データの組み合わせ
各データには、年・月・日・時間等まちまちです。よって、組み合わせにより同一時間のデータが無いとグラフ化できないものもあります。
その時は、太陽黒点のデータソースを変えて試してください。
4.作成例
-1.太陽黒点と地球の平均気温を最大年区間ONで表示例
-2.太陽黒点と地球の平均気温を最大年区間OFFで表示例
-3.太陽黒点と放射線を最大年区間OFFで表示例
-4.太陽黒点を無しとし放射線で表示例
陽子と電子のグラフになります。
-5.太陽黒点と太陽風を最大年区間OFFで表示例
-6.太陽黒点と磁気嵐を最大年区間OFFで表示例
-7.太陽黒点と電離層状態(T Index)を最大年区間OFFで表示例
相関が取れています。
-8.太陽黒点と地磁気活動指数(AP)を最大年区間OFFで表示例
-9.太陽黒点と10.7cm電波フラックスを最大年区間OFFで表示例
-10.太陽黒点を棒グラフで影響調査項目無しで表示例
5.データソース用語
SIDC Solar Influences Data Center(ブリュッセルにある太陽の影響解析センター)
NOAA National Oceanic and Atmospheric Administration(アメリカ海洋大気庁)
NASA National Aeronautics and Space Administration(米国航空宇宙局)
SWS Space Weather Services(オーストラリアにある宇宙天気予報)
アメリカ空軍 アメリカ空軍がNOAA, Space Weather Prediction Center(宇宙天気予報センター)よりのデータを利用して発表
京都大学 京都大学生存圏研究所
6.その他
-1.データは各所より自動的に取得していて、提供元が提供データの形式や仕様を変更又は、サーバー停止すると、本機能による更新は動作しなくなる可能性があります。
-2.データはRVMXサーバーとPC内にもキャッシュされています。
-3.ミニ氷河期が来ないことを希望します。また、来る可能性が有るのなら人間が生存する方法も検討が必要と思われます。
特にその期間を乗り越える暖房用エネルギーの確保が重要ではと思われます。
太陽活動が低下しているので、関連のエネルギーも低下し、海の凍結等による化石燃料の輸送手段も低下・・・。
7.関連サイト
-1.
注意:.Net Framework4.5以上がインストールされている必要が有ります。
RVMX_GISViewer説明へ
気象関連
気象データ(時間雨量)をRVMX GIS Viewerで表示する機能(参考)
気象データ(震源データ)をRVMX GIS Viewerで表示する機能(参考)
世界の火山データをRVMX GIS Viewerで表示する機能(参考)
世界の災害データをRVMX GIS Viewerで表示する機能(参考)
電離層の状態ををRVMX GIS Viewerで表示する機能(参考)
提供ソフトのQ&A
(有)RVMX