RVMX_SDRを使ったAIS受信機能(参考機能)
RVMX_SDRを使ったAIS(Automatic Identification System)受信機能(参考機能)
概要
RVMX_SDRを使ったAIS(自動船舶識別装置)受信機能(参考機能)説明です。
現在SDRによるADSBやGPS等の信号解析機能はついていましたが、今回船舶の衝突防止用信号AIS(Automatic Identification System)の受信・解読機能を追加しました。
しかし、本機能は電界強度測定器の補助参考(紹介)機能として付けています。2018年版は試用で2019年版より正規機能となります。
1.準備
-1.ソフトのインストールまたは更新
a.インストール
最初にルートに有るRVMX_SDR.zipを初回起動時に自動解凍しますが、失敗したときは手動で解凍してください。
解凍先はルート\RVMX_SDRです
b.更新 すでに動作中のRVMX_SDRが存在するとき
RVMX_SDR.zipを手動で解凍し、なかのRVMX_SDR.exeとaistool.exeをルート\RVMX_SDRへコピー
-2.AIS信号が受信できる環境が必要です。
AISは船舶なのでADSBなどの航空機に比べて速度が遅い為、それほど受信範囲が広い必要(30Km以内程度)は有りません。
よって、海の近くで動作させる必要が有ります。
また、離れているときは専用の空中線が必要となります。
ご参考に、当社の例では海より約8Km離れていて、建物により海は見通しできていません。汎用のロッドアンテナでは受信できなくて3EL八木を製作しました。
-3.RVMX_SDRが動作する状態にします。
2.起動方法
-1.RVMX_SDR画面のAISを選択。
-2.開始ボタンをON
a.最初にネットワークの許可画面が出る時が有ります、これはRVMX_SDR.exeとaistool.exeのPC内でIP通信を利用しているためで、
外部との通信では有りません。よって最もセキュリティレベルの高い(公共空間での利用)を選んで許可して下さい。
b.受信すると解読し、一覧を表示します。
3.地図表示
地図ボタンをON
-1.船種により色や長さ(トン数)によりサイズが変わります、また先のとがった方が船舶の現在方向となります。
-2.速度を濃い緑の線の長さで、方向はコースを表します。
-3.船舶詳細情報表示
地図上で船舶上にマウスを持っていき、クリック
4.船舶情報の編集機能
インターネットが使える状態であれば、自動的に船舶情報を取得していますが、使えない時やWeb上に情報がなかったときは、本機能で修正出来ます。
-1.マウスの右クリックでメニューが出ますので、保守をクリック
-2.船名他登録ボタンをON
初期画面
-3.編集したい船舶のMMSI(9桁)を入力
これにより、現在持っている情報が表示されます。
-4.受信した船舶の詳細情報がWebより取得できなかった時は、その一覧がリストにより出ます。(該当データが無い時はリストは表示されません)
リストより選択すると、その情報が表示されます。
-5.情報の修正
画面より手動で修正します、
但し、船籍国名は既に表示されていると変更できません。変更したいときは、一度ダブルクリックして下さい。
修正後、登録ボタンを押します。これによりPCに保存され以後は、そのデータが使われます。
また、リストより選択した時は、そのリストより削除されます。
-6.コンテキストメニュー マウスの右クリックでメニューが出ます。
a.手動検索 Googleの検索より、手動で情報を探します。
b.自動検索 Webより自動的に不足情報を取得します。
c.強制自動検索 Webより自動的に全情報を取得します。
d.画像 Webより該当船舶の画像を探し表示します。
5.記録機能
記録ボタンを押すと、指定したcsvファイルへ受信データが記録されます。
6.GPS機能
GPSボタンを押すと、現在位置を中心に地図表示がされます。
但し、インターネット環境の無い場所での運用には事前に地図を取得しておく必要が有ります。
レジャーの衝突予防に役立つかも?。
但し、現在は特定トン数以上(国際航海300トン・国内航海500トン)しかAISの搭載が義務化されていません。
また、特定の船舶(軍艦・巡視船・取締船)はその性格上AISを業務中停止することが有ります。
7.その他
-1.本機能は紹介用の参考機能です。
-2.Webよりの情報の自動取得は、提供サイトの仕様変更により動作しなくなることが有ります。
-3.航空機(ADSB)などに比べて、信号の間隔が長く、また、本機能は受信のみなので、要求信号出せません。
よって、ただ信号の傍受のみです。
-4.本ソフトはサイズが大きいので、HPよりの提供は有りません、DVD経由のみの提供となっています。
しかし既に回線設計をご利用のユーザーさんで、ご希望で有れば別途mailで添付します。
8.関連機能
-1.RVMX_SDR 基本機能
-2.RVMX_SDRADSB 航空機衝突防止機能
-3.RVMX_SDR ACARS機能
-4.SDRを使った低価格RVMX電界強度測定器その他その他情報
-5.RVMX_SDRを使ったADS-Bの収集データよりフライトスケジュールを作成
-6.SDR電界強度測定器の感度確認と校正
-7.SDRを利用したRVMX GNSS試験機能の説明です。
-8.RVMX_SDRを使ったADS-Bので2018年版よりの追加・変更機能(参考機能)
-9.SDRを利用したAIS受信解析機能の説明です。
注意:動作には.Net Framework4.5以上がインストールされている必要が有ります。
また、PCの性能が低いと、正常に動作しない(動作が滑らかでない等)ことが有ります。
この機能は現在開発中です。又参考機能の為サポートはありません。
提供ソフトのQ&A
(有)RVMX