RVMX 遠紫外線(222nm)による新型コロナ無効化シュミレーションβ版(参考)

RVMX 遠紫外線(222nm)による新型コロナ無効化シュミレーションβ版(参考)

概要

 RVMX 遠紫外線(222nm)による新型コロナ無効化シュミレーションβ版(参考)を無線レイトレーシングへ組込み。

   新型コロナ(COVID-19)による被害が拡大しています。又ワクチンが普及しても今後ずっと付き合っていかなければならないとの報道がされています。
  特に新型コロナはインフルエンザなどと違い、喉・肺だけではなくて他の臓器や脳にまで感染すると言われています、
  よく言われている味覚症状は脳に感染して結果だともいわれています。
  また、新しいウイルスの為、それらの感染による後遺症も良くわかっていません。
  しかし、米国のコロンビア大学より遠紫外線222nmが人体への影響が少なく、且つウィルスへの効果も大きいという発表がされました。
  その為有人環境での利用が可能となった。
  そこで、処理が似ているRVMX無線レイトレーシングの中に、この遠紫外線222nmランプを使った新型コロナ無効化シュミレーションを作成しました。
   (壁・柱やドアなどによる透過と反射を考慮)
   屋外も検討しましたが、ランプのカバー範囲が小さいのと地図範囲も小さい為、緯度経度で地図表示しても荒っぽい地図に成ってしまいます。
  よって、CAD等で付近の図をDXFで作成し、屋内処理で処理するようにしました。
  動作は2021年は試用で。正規版は2022年版よりの予定です。
    

1.使い方(起動方法)

   -1.RVMX無線レイトレーシングを起動
    a.起動方法はRVMX無線レイトレーシング参照
    b.オプションの遠紫外線シュミレーションをチェック
    


2.画面説明

  -1.初期画面

    

     画面説明
     a.壁検出
      a-1.壁 検出ボタンをON
    目的のDXFファイルを選択し、開くボタンをON
      a-2.読み込んだ図面データの色で、指定が無い時はメッセージが出て指定が出来ます。
    
    壁の種類が?となっている個所を修正して下さい。
       補助線などのシュミレーションに関係ない線は、反射率0%及び透過率100%として下さい。
      a-3.図面が開いて、スケール確認のメッセージが出ます。
       OKボタンを押した後、図面上で既知の長さ(出来るだけ長い垂直化水平線)の両端をマウスでクリック
      a-4.指定した長さの入力を求めてきます。
    mで長さを入力
      a-5.壁の種類の変更や再設定。
       DXF線色指定ボタンを押してください。
    
       各壁の名称や種類・反射率%・透過率%・面の粗さ%・中空が有る時は上端の高さ及び下端の高さを指定
       変更・追加・削除もできます。
       凡例ボタンで画像化もできます。
    

     b.遠紫外線条件
      b-1.波長    222nm固定
      b-2.遠紫外線灯設定
       b-2-1.遠紫外線灯選択 複数遠紫外線灯より選択します。(全灯と個別選択が有ります)
            変更・追加・削除ができます。新規ボタンは基地データをクリアします。
            注意が必要なのは、画面で遠紫外線灯諸元を変更しても、変更や追加ボタンを押さないと繁栄されません。
       b-2-2.名称   名称を指定(ユニークな名称にして下さい)
       b-2-3.X座標(m) 図面の左端よりの距離(m)、但しダブルクリックをすると図面上で位置指定が出来ます。
       b-2-4.Y座標(m) 図面の上端よりの距離(m)、   〃
       b-2-5.ランプ設定
        b-2-5-1.ランプ ランプ名称、ダブルクリックで一覧より指定します。
    
         b-2-5-2.編集・追加・削除もできます、但しシステムに固体のものは変更できません。
    編集・追加画面
          b-2-5-2-1.遠紫外線ランプ名称  メーカ名
          b-2-5-2-2.波長        222nm(固定)
          b-2-5-2-3.基本距離      以下の性能の距離m
          b-2-5-2-4.照射幅(m)      基本距離での横幅m
          b-2-5-2-5.照射高さ(m)      〃  での縦幅m
          b-2-5-2-6.照射度(mW/cm2)    〃  での照度(mW/cm2)
          b-2-5-2-7.保護距離(m)     人間が近づいたときOFFにする距離m(0->機能なし)
          b-2-5-2-8.消灯比率(%)     ON/OFFの比率(0->連続点灯)、有人環境で人が一日に浴びてもよい222nm遠紫外線の許容限界値(TLV)
                         はACGIH(アメリカ合衆国産業衛生専門官会議) およびJIS Z 8812で規定をオバーしそうなとき設定
          b-2-5-2-9.水平固定      垂直傾斜させる機能が無い時

        b-2-5-3.ランプ名称の右       器具に対して垂直傾斜度(度)(0->傾斜無し)
        b-2-5-4.方向(度)          器具に対して水平角度(度)(0->図面上方向)
        b-2-5-5.垂直            垂直取り付け
        b-2-5-6.取り付け床上高(m)      遠紫外線灯の設置高(m)
       b-2-6.対象のウイルス又は菌      殺菌対象
    

       b-2-7.図面ボタン           図面表示
       b-2-8.新規ボタン           新規に遠紫外線灯を設定するとき

    c.シュミレーション
     c-1.開始ボタン  シュミレーションを開始します。
 
    全局の時はプログレスバーが二段となります

    d.出力
     シュミレーションが終了すると、下記の出力ボタンが有効となります。
    
     a.印刷    プリントアウト
     b.PDF     PDF出力、ファイル出力をしているとファイル名を聞いてきます。
     c.ODF     ODF(オープンドキュメント)出力、ファイル出力をしているとファイル名を聞いてきます。
            また、ワープと関連付けしていると自動的にワープロで表示します。
     d.XPS     XPS出力、ファイル出力をしているとファイル名を聞いてきます。
     d.SVG     SVG出力、ファイル出力をしているとファイル名を聞いてきます。
            ブラウザと関連付けされていると自動的にブラウザで表示します。

   -2.プルダウンメニュー
     遠紫外線に関連する主要なもののみ説明、その他はRVMX無線レイトレーシングのHelpを参照してください
     a-1.システム
    
      a-1-1.ファイル  ファイル操作について
       a-1-1-1.読込み データファイルの読み込み。(拡張子は.rtzです[rrtは非圧縮タイプ])
       a-1-1-2.保存  データをファイルへ保存。
       a-1-1-3.出力をファイルへ保存 最終結果を出力時にファイル出力が可能な時に、ファイルへ保存。

      a-1-2.データ削除 現在読み込まれている、データを削除します。

      a-1-3.遠紫外線の設定
       a-1-3-1.基準値(単位)
        a-1-3-1-1.積算光量(mJ/cm2)        対象への照射量(1秒当たり)
        a-1-3-1-2.殺菌時間(秒)          対象を無効化する時間(秒)
        a-1-3-1-3.遠紫外線の許容限界値TLV(mJ/cm2)  勤務時間など、同じ位置に居続けるときの限界値(ACGIH及びJIS)

       a-1-3-2.最低積算光量(mJ/cm2)        図面に表示する最低積算光量(mJ/cm2)の設定
 
    

       a-1-3-3.最大殺菌時間(秒)          許容する最大殺菌時間(秒)の設定
 
    

       a-1-3-4.遠紫外線下滞在時間(時間)       受付など遠紫外線化にさらされる場所での勤務時間などの設定
 
    

      a-1-4.屋内用固定透過損失  1階より2階などへの床の透過損失を固定値で設定。

      a-1-5.効果-色        作図する遠紫外線の効果-色の関係を設定。
       a-1-5-1.積算光量(mJ/cm2)
 
    
 
    凡例

       a-1-5-2.殺菌時間(秒)
 
    
 
    凡例

       a-1-5-3.積算光量(mJ/cm2)
 
    
 
    凡例

    a-2.オプション
      a-1-1.遠紫外線シュミレーション      遠紫外線シュミレーションを有効にします
    


    a-3.Help
      a-1-1.屋内遠紫外線(殺菌灯)Help      本Help
    


3.結果の図面表示

    

    -1.メニュー
     a.システム
    

      a-1.保存    画像として保存します。
      a-2.保存後表示 保存後即表示します。
      a-3.終了    画面を閉じます。
     b.表示
      b-1.画面に合わせる 表示を画面サイズに合わせます。
    

     c.立体表示
      c-1.表示    立体表示を開始
    

      c-2.天井高さ  壁の高さを設定(m)
      c-3.壁の色をDXFより 壁の色をDXF(CAD)に合わせる。
      c-4.基地局柱  基地の位置に柱を設置
  

4.結果例

   -1.PDF出力例
    

    

   -2.遠紫外線による殺菌時間例
    

   -3.積算光量(mJ/cm2)例
    玄関ドアのガラスに透過度を設定している為屋外へも漏れて(照射)しています。

     注意:紫外線は一般のガラスは透過しません、石英ガラス等特別なものしか通しません。
   -4.遠紫外線の許容限界値TLV(mJ/cm2)例
    

   -5.遠紫外線灯の垂直設置例
    


5.用途

    -1.駅・飛行場・学校・入口・受付・廊下や通路・イベント会場・その他人が集まるところ・及び家庭内等
    -2.傾斜角度を調整し複数個のランプを一か所に設置も可能
    -3.受付など長時間特定の場所に人が居る時は、限界値(ACGIH及びJIS)以内になるように調整

6.その他

    -1.本Helpに記載していない共通項目はRVMX無線レイトレーシング参照
    -2.OSが日本語環境の時は日本語の操作・出力となり、その他は英語操作・出力と自動的になります。
    -3.原理上遠紫外線が照射できる範囲のみ有効で、照射の影となる個所は効果が有りません。
     しかし、エアゾール等へは効果があると思います。
    -4.本ソフトは現在参考機能として紹介しています、よってサポートは有りません。但し、ご意見は受け付けます。

7.関連リンク

   RVMX 屋内無線レイトレーシングβ版(参考)
   RVMX 屋外無線レイトレーシングβ版(参考)

  注意:.NetFrameWork4.5以上がインストールされている必要があります。
     新型コロナウイルスに関してはRVMXによる解釈が含まれています、間違いが含まれているかもしれません。

提供ソフトのQ&A
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