偏西風データの数値を読取るTool(参考)
偏西風データの数値を読取るTool(参考)
概要
偏西風データの数値を読取るTool(参考)です。
偏西風は気温や台風の進路等の気象や航空機の運航への影響が大きいです。防災の観点より偏西風データを任意地図へ落とす機能を提供するものです。
本機能は、画像ベースの偏西風データ(高度5000m付近)をデジタルデータへ戻す機能です。よって、精度は落ちますが傾向が見えればよいと判断しています。
画像ベースの偏西風データはGeorge Mason University(ジョージ・メイソン大学)に設置されたCOLA(The Center for Ocean-Land-Atmosphere Studies)より取得しています。
このデータは日単位で1週間先までの予測も含まれています。
RVMX_GISViewerより利用できるようにします。
2019年度版より動作します。但し2019年は試用としますが継続利用は出来ます。
1.使い方
−1.RVMX_GISViewerを起動
回線設計・エリア調査・音達シュミレーションなどより起動できます。(方法はRVMX_GISViewerの説明を参照して下さい)
−2.自動取得
a.事前に必要なエリアの地図を表示しておきます。(方法はRVMX_GISViewerの説明を参照して下さい)
b.自動取得をクリック。
−3.手動取得
a.手動取得をクリック。
b.手動操作画面が開きます。
詳細は2.手動操作画面説明を参照
2.手動操作画面説明
初期画面
プルダウンメニューの説明
−1.システム
a.偏西風データ
a-1.南北偏西風 北半球及び南半球偏西風を抽出します。
a-2.北半球偏西風 北半球偏西風を抽出します。
a-3.南半球偏西風 南半球偏西風を抽出します。
a-4.クリア 偏西風データをクリアします。
b.背景地図
b-1.ファイルより 緯度経度付き画像地図を設定、設定なしの時はディフォルトの世界地図となります。
b-2.クリア 設定済み画像地図をクリアし、ディフォルトの世界地図となります。
c.保存
c-1.画像地図保存 表示中の画像地図を緯度経度付きで保存します。回線設計・RVMX_GISViewer等のRVMXソフトより地図として利用できます。
c-2.ベクトル(Line)保存 RVMX仕様のLineファイルに保存します。RVMX_GISViewer等で読み込めます、
但し全世界レベルの広範囲のデータはソフトにより正常に表示できないものもあります。
c-3.色と線幅を付加 Lineファイルにイメと線幅のデータを付加します。
d.フィルターのパラメータ 平滑フィルターのパラメータで、大きくすると平滑化が起きくなります。
e.終了 ソフトを停止します。
−2.作図
a.偏西風の線幅 偏西風の作図線幅をピクセル単位で設定。
b.偏西風の線色 偏西風の作図線色を設定。
c.線の透過度% 偏西風線の透過度%(0〜100)を設定。
d.背景地図
d-1.グレイスケール 背景地図をグレイスケールにします。
−3.予測
a.自動アニメーション アニメーションの作成を開始します。
b.ファイル出力 〃 を指定ファイルへ出力します。対応はフォーマットはJpeg・Htm・Swfです。
c.画像倍率 〃 に使う画像を小さくできます。1以下の数値。
d.アニメーション間隔(mms) 〃 各画像間の切り替え時間設定。ただし、フォーマットにより通りに動作しないものもあります。
e.日指定
e-1.本日 最新のデータを抽出。
e-2.1日後 1日後の予測データを抽出。
e-2.2日後 2日後の予測データを抽出。
e-2.3日後 3日後の予測データを抽出。
e-2.4日後 4日後の予測データを抽出。
e-2.5日後 5日後の予測データを抽出。
e-2.6日後 6日後の予測データを抽出。
−4.Help
a.説明 本説明
b.バージョン バージョン表示
3.作成例
-1.世界地図に北半球偏西風と南半球偏西風を作図例
-2.RVMX GISViewerで日本付近地図に作図した例(ベクトルファイル経由)
-3.フイルター(平滑化)パラメータ比較例
フイルター=10の時
フイルター=30の時
4.偏西風について
偏西風は地球環境で起きている空気の大きい循環です。
赤道付近で暖められた空気が上昇し、上空で南北へ分かれていきます。その後温帯付近で冷やされて急降下します。
その時、地球の自転によるコリオリの力の影響でで西向きに針路を歪められます。
北半球と南半球の中緯度で地表に近い所でも上空で常時吹いている風です、高い部分では強く吹くためジェットストリームとも呼ばれます。
また、その影響で降下した空気は、赤道付近の低気圧に向かって地表付近で気流が起きて、コリオリの力を受て南西に針路を変えて吹く風が貿易風です。
偏西風や貿易風が出来るのは太陽の熱が地球を暖めることでこの熱を運ぶために出来る大気の大循環で生まれています、これをハドレー循環と言います。
5.その他・注意
-1.本機能による抽出データは、各種データが混在している画像より偏西風のみを抽出の為、ゴミが混ざる可能性が有ります。
その時は、フイルター(平滑化)パラメータを大きくして、ゴミを除去して下さい。
-2.元データはCOLAより自動的に取得しています。よって、インターネットに接続できる環境が必要です。
-3.COLAの提供仕様変更やサーバー停止があると、データの取得が出来なくなる可能性が有ります。
6.類似機能
既存の画像メッシュデータの数値を読取るTool(参考)
世界の海水温データの数値を読取るTool(参考)
注意:.NetFrameWork4.5以上がインストールされている必要があります。
本ソフトは参考ソフトの為操作に関する質問は受けますが、機能に関するサポートは有りません。
提供ソフトのQ&A
(有)RVMX