世界の海水温データの数値を読取るTool(参考)
世界の海水温データの数値を読取るTool(参考)
概要
世界の海水温データの数値を読取るTool(参考)です。
近年、記録的豪雨が極めて広範囲に発生し甚大な災害が多発しています。
海水温の変化は降雨への影響大変大きいです。特に最近の激しい雨の降り方は海水温の上昇による海水の蒸発量増加などによるものと思われています。
よって、防災の観点より本機能を参考で作成しました。
本機能は、画像ベースの海水温データをデジタルデータへ戻す機能です。よって、精度は落ちますが傾向が見えればよいと判断しています。
画像ベースの海水温データWorld Sea temperature org(Toronto ON Canada)サーバーより取得しています。
このデータは日単位(UTC)で指定日数の保存もします。
RVMX_GISViewerより利用できるようにします。
2019年度版より動作します。但し2019年は試用としますが継続利用は出来ます。
1.使い方
−1.RVMX_GISViewerを起動
回線設計・エリア調査・音達シュミレーションなどより起動できます。(方法はRVMX_GISViewerの説明を参照して下さい)
−2.GIS自動取得
a.事前に必要なエリアの地図を表示しておきます。(方法はRVMX_GISViewerの説明を参照して下さい)
b.GIS自動取得をクリック。
−3.画像自動取得
a.事前に必要なエリアの地図を表示しておきます。(方法はRVMX_GISViewerの説明を参照して下さい)
b.画像自動取得をクリック。
−4.手動取得
a.手動取得をクリック。
b.手動操作画面が開きます。
詳細は2.手動操作画面説明を参照
2.手動操作画面説明
初期画面
最新データを自動取得し表示します
マウスを水面に移動すると、そこの水温と緯度経度が表示されます。
プルダウンメニューの説明
−1.システム
a.海水温データ
a-1.本日のデータ Webより最新のデータ取得をします。但し、同一日のデータがキッシュに有る時は、それを使用します。
a-2.指定日のデータ 日付指定でキャッシュ又はRVMXサーバー(注1)より取得します。
a-2.クリア 海水温データをクリアします。
a-3.データ保存日数 キッシュに保存する日数指定
b.背景地図
b-1.ファイルより 緯度経度付き画像地図を設定、設定なしの時はディフォルトの世界地図となります。
b-2.クリア 設定済み画像地図をクリアし、ディフォルトの世界地図となります。
c.保存
c-1.画像地図保存 表示中の画像地図を緯度経度付きで保存します。回線設計・RVMX_GISViewer等のRVMXソフトより地図として利用できます。
c-2.ベクトル(Line)保存 RVMX仕様のLineファイルに保存します。RVMX_GISViewer等で読み込めます、
但し全世界レベルの広範囲のデータはソフトにより正常に表示できないものもあります。
c-3.色と線幅を付加 Lineファイルにイメと線幅のデータを付加します。
d.終了 ソフトを停止します。
−2.作図
a.温度と色 海水温と色の関係
a-1.画像出力 〃 を画像へ出力。ファイル指定又はファイル指定をしないときは表示のみ。
a-2.色変更 海水温の色を変更できます。
ダブルクリックで色を変更できます。
b.輪郭線 海水温の境界を線で表します。
c.Line出力の線幅 Lineファイル出力時の線幅指定(ピクセル)
d.透過度% 海水温の色の透過度%(0〜100)を設定。
e.背景地図
d-1.グレイスケール 背景地図をグレイスケールにします。
−3.アニメーション 過去のデータを使い海水温変化をアニメーション表示をします。データはキャッシュ又はRVMXサーバー(注1)より取得
a.アニメーション開始 アニメーションの作成を開始します。
b.アニメーション日数指定 〃 の日数を指定。但し、該当日のデータを取得済みであることが必要です
c.ファイル出力 〃 を指定ファイルへ出力します。対応はフォーマットはJpeg・Htm・Swfです。
d.画像倍率 〃 に使う画像を小さくできます。1以下の数値。
e.アニメーション間隔(mms) 〃 各画像間の切り替え時間設定。ただし、フォーマットにより通りに動作しないものもあります。
−4.比較 データはキャッシュ又はRVMXサーバー(注1)より取得
a.本日との比較 本日と指定日との水温変化を表示します。
b.指定日間の比較 二つの指定日間の水温変化を表示します。
c.スケール拡大 温度変化のスケールを拡大します。但し、1以上
d.温度差と色を画像出力 温度差と色の関係を画像へ出力。ファイル指定又はファイル指定をしないときは表示のみ。
スケール拡大=1の時
スケール拡大=5の時
−5.予測
a.蒸発量 水面よりの蒸発量の予測です。(試験機能)
a-1.計算 予測計算開始。
a-2.自動再計算 条件変更時に計算準備が出来ていると自動的に再計算します。
a-3.蒸発量と色を画像出力 蒸発量と色の関係を画像へ出力。ファイル指定又はファイル指定をしないときは表示のみ。
a-4.スケール
a-4-1.自動 最大値よりスケールを自動的に設定
a-4-2.固定値 スケールの最大値を設定(自動OFFの時有効)
a-5.気圧(hPa) 気圧(hPa)を設定
a-5-1.気圧設定 気圧の固定値を設定、但し自動がOFFの時有効。
a-5-2.自動 自動的にWebより該当日付の気圧画像を取得し、数値化し反映します。
a-6.湿度(%) 湿度(%)を設定
a-6-1.湿度設定 湿度の固定値を設定、但し自動がOFFの時有効。
a-6-2.自動 自動的にWebより該当日付の湿度画像を取得し、数値化し反映します。
a-7.風速(m/s) 風速(m/s)を設定
a-7-1.風速設定 風速の固定値を設定、但し自動がOFFの時有効。
a-7-2.自動 自動的にWebより該当日付の風速画像を取得し、数値化し反映します。
−6.Help
a.説明 本説明
b.バージョン バージョン表示
3.作成例
-1.海水温を作図例
世界地図
北アメリカ
日本付近
-2.RVMX GISViewerで日本及びアジア付近地図に作図した例(ベクトルファイル経由)
-3.世界地図に輪郭線で作図例
-4.水温の変化を比較機能で(5日間の変化)表示例
赤が上昇で青が下降、色が濃いほど数値が大きいです。白は変化なし
-5.蒸発量を表示例
4.その他・注意
-1.本機能による抽出データは、画像より海水温のみを抽出の為、ゴミが混ざる可能性が有ります。
-2.元データはインターネット経由で自動的に取得しています。よって、インターネットに接続できる環境が必要です。
-3.提供元の仕様変更やサーバー停止があると、データの取得が出来なくなる可能性が有ります。
-4.地図のサイズにより、色に縞が出る時が有ります。これは各メッシュの重なりにより透過度に変化化が出る為です。
この時は、透過度を下げてみて下さい。
-5.(注1)RVMXサーバーよりのデータは2019/1/5以降動作開始した為、それ以前のデータは有りません。
また、RVMXサーバー停止時には利用できません。
-6.蒸発量は、単位表面積、単位時間当たりの蒸発量(g/m2/h)は下記の式を使い算出しています。記録的豪雨への影響が判明する可能性が有るため追加しました。
飽和水蒸気圧(hPa)はWagnerの式より算出
空気の粘性係数(kg/m/s)はSutherlandの式より算出
空気の密度(kg/m3)は気体の状態方程式より算出
水蒸気の拡散係数(m2/s)の算出
Reynolds numberの算出
Schmidt numberの算出
Sherwood numberの算出
また、温度・気圧・湿度・風速等のパラメータを使い算出しています。
気圧自動の時はecmwf(ヨーロッパ中期予報センター)より画像で取得しています。精度の保証は有りません。
湿度自動の時はmeteoblue(外岩のための天気予報サイト)より画像で取得しています。精度の保証は有りません。
風速自動の時はEarth wind map(NHK Digital Earth)より画像で取得しています。精度の保証は有りません。
また、気圧・湿度・風速は任意設定値による固定値としても算出しています。よって試験機能としています。
-7.蒸発量の過去データはRVMXサーバーの支援で動作します(保存期限1年)
RVMXサーバーの支援は2019/1/17以降動作開始した為、それ以前及び1年以上前のデータは有りません。
但し、風速はスクリプトで取得する為、サーバーのセキュリティチェックに引っ掛かり取得できていません。
また、RVMXサーバー停止時には利用できません。
5.類似機能
既存の画像メッシュデータの数値を読取るTool(参考)
偏西風データの数値を読取るTool(参考)
注意:.NetFrameWork4.5以上がインストールされている必要があります。
本ソフトは参考ソフトの為操作に関する質問は受けますが、機能に関するサポートは有りません。
提供ソフトのQ&A
(有)RVMX