RVMX DEMデータの比較機能を追加(参考)
RVMX DEMデータの比較機能を追加(参考)
概要
RVMX GIS ViewerにRVMX DEMデータの比較機能を追加(参考)
今までRVMX GIS ViewerでDEMの比較機能は有りましたが、公開していませんでした。
しかし、2021年に起きた熱海土石流があり、土盛りが原因みたいです。
その為、違った年代のDEM比較により、土盛りの状況把握が出来のはと思い、公開しました。
しかし、比較する期間前と後の同じメッシュのDEMが必要となります。
結果はGISデータとなる為、GISviewerの出力などの機能が使えます。
但し、本機能は2021年版は試用期間となり2022年版より正規機能となります。
1.操作手順
-1.該当範囲を指定
VMX GIS Viewer内を開いて、該当範囲の地図を事前に用意する方法と、緯度経度を指定して行う方法が有ります。
a.該当範囲の地図を事前に用意する方法
a-1.RVMX GIS Viewerの操作により、該当範囲の地図を用意
用意した地図の例
a-2.地形の変化をチェックをクリック。
a-3.地形の変化を確認画面が開きます。
緯度経度は設定済みの為、範囲設定ボタンは使えなくなっています
a-4.以降はDEM環境設定->地形の変化確認条件へ
a-5.終了ボタン ソフトを終了します。
b.緯度経度を指定して行う方法。
b-1.GISデータを全てクリア
b-2.地形の変化をチェックをクリック。
b-3.地形の変化を確認画面が開きます。
b-4.範囲設定ボタンをON。
b-5.緯度経度による範囲を行います。詳細はRVMX GIS Viewerを参照
b-6.以降はDEM環境設定->地形の変化確認条件へ
b-7.終了ボタン ソフトを終了します。
-2.DEM環境設定
a.DEM環境設定ボタンをON
DEM環境設定画面が開きます。
操作の詳細はRVMX GIS Viewerを参照
-3.地形の変化確認条件の設定
a.以前地形のDEM 比較前のDEMデータ指定
ファイルは事前に保存していたdem3ファイルを指定、この機能により、同じDEMで作成年を変えて比較できます。
a-1.ファイル保存 以前地形のDEMの読み取りデータをファイルへ保存します。
b.最新地形のDEM 変化後のDEMデータ指定
ファイルは事前に保存していたdem3ファイルを指定、この機能により、同じDEMで作成年を変えて比較できます。
b-1.ファイル保存 変化後地形のDEMの読み取りデータをファイルへ保存します。
c.メッシュ数 比較用メッシュ数
d.抽出変化
・上昇及び沈下
・上昇
・沈下
e.高-色設定 高さ変化に対する色を設定
上昇及び沈下のデータは上昇及び沈下より作られています。
e-1.変化一覧 GL高の変化一覧を表示、選択し変更や追加削除が出来ます。
e-2.GL変化(m) GL高の変化量を(m)設定
e-3.色 〃 に対する色を設定、ダブルクリックで色を変更できます。
e-4.編集/追加 GL高の変化量が変更されていない時は、変更(編集)されます。変更されている時は追加となります。
e-5.削除 変化一覧より削除します。
e-6.凡例 一覧を画像化します。出力画像ファイルを指定しないときは表示のみとなります。
e-7.初期値 初期値に戻します。但し、上昇及び沈下の時は上昇及び沈下も初期化されます。
e-8.OKボタン 設定を確定
e-9.Cancel 設定を中断
f.不透過度(%) 変化を地図上に作図するときの不透過度(%)を設定
g.開始ボタン 変化抽出を開始します。
ファイルを指定しているときは、ファイルの選択画面が出てきます。
2.結果例
-1.約30年前の50mメッシュ(日本測地系)と最新5mメッシュで比較例
盛り土部分上昇は確認できないのと、DEMの種類による差が出てい寝ると思われます。
該当箇所をGoogleMapで表示例
該当箇所をOpenstreetMapで表示例、土石流河川が良くわかります
-2.2009年作成の10mメッシュと最新(2016年作成)10mメッシュで比較例
盛り土部分上昇は確認できていません。
-3.約30年前の50mメッシュ(日本測地系)と世界測地系(2014年作成)50mメッシュで比較例
盛り土部分上昇は確認できていません。しかし、海岸付近の沈下が確認できます。
3.その他
-1.役に立つかどうかは、DEMのデータによると思います。
-2.現在は、国土地理院のDEMデータは最新ものしか配布されていません、よって、過去のものはユーザーさんが用意する必要が有ります。
-3.DEMデータは作成年度と、実際の観測年度に違いがある場合が有ります。よって、最新と思っても過去の観測データで作られている事が有るみたいです。
-4.Google関連のDEMはAPIの有料化と取得データ量が多い為無料範囲の逸脱も考えられるため、除外しています。
4.関連説明リンク
-1.RVMX_GISViewerの基本機能説明へ
-2.国土交通省が提供している土砂災害警戒区域データの作図機能紹介
-3.RVMX DEMデータの比較機能の3Dブロックでの表示機能を追加
注意:.Net Framework4.6以上がインストールされている必要が有ります。
提供ソフトのQ&A
(有)RVMX