電磁波の人間への影響シュミレーション参考機能(β版)
電磁波の人間への影響シュミレーション参考機能(β版)
概要 電磁波の人間への影響シュミレーション参考機能(β版)。
RVMX無線回線ユーザーさんより無線付近での電磁波の影響について問い合わせが有り、資料を纏めました。
これを元に、シュミレーション機能を作成しました。合わせて送電線よりの影響シュミレーション機能も追加しました。
一般的には電界と磁界の相互作用により伝搬します。しかし、送電線などの低周波では相互作用は少なく電界は急速に衰えます。
しかし、磁界は障害物でも貫通し遠くへ届きます。よって、無線では電界で送電線では磁界でシュミレーションします。
安全基準もそれらに対応して規定されています。
回線設計で動作し、2020年版は試用期間となり、2021年版より正規機能とする予定です。
送電線による磁界を立体表示例
1.基本的な考え方
-1.電波は空中線の水平・垂直パターン及び建物の高さも考慮して、指定人間の高さでの電界値で判定、
基準は総務省既定の周波数による防護柵が必要となる電界(無線関連の図表より)に安全率をかけて判定。
-2.送電線は、鉄塔での送電線は全世界対応のデータより抽出し対応、又配電用3.3kVや6.6KVは手動で地図上でルートを指定し、電圧を入力
建物は最も磁界が高く成る階での判定としています。送電線の高さは最も低い線の地上高、且つ垂れ下がった分も考慮してで判定しています。
2.利用方法
・回線設計よりの起動方法
サブメニュー、より起動
2.基本操作説明
・初期画面
-1.画面説明
a.種別
a-1.無線局 電波による影響をシュミレーションします。
a-2.送電線 送電線による 〃
b.条件設定ボタン 各(無線局と送電線)の条件を設定を行います。3.無線局条件設定と4.送電線条件設定を参照
c.開始ボタン シュミレーションを開始します。
d.終了ボタン システムを終了します。
-2.プルダウンメニュー
a.システム
a-1.ファイル
a-1-1.読込み データファイルの読み込み
a-1-2.保存 データの保存(データと出力条件)
a-2.評価距離 シュミレーションをする距離を指定
a-3.評価分解能 距離の分割を指定
a-4.人間の評価高さ(m) 人間の評価高さ(m)を指定
a-5.終了 ソフトの停止
b.地図
b-1.地図をファイルへ保存 結果を指定ファイルへ保存します。
b-2.出力先 結果の出力先指定
b-2-1.画像地図 指定した背景地図の種類の地図へ結果を作図
b-2-2.Google earthで立体表示 Google earthで立体的に表示
b-2-3.グラフ 指定地点とその方向のグラフ表示
b-2-4.3Dグラフ 立体グラフ表示(2021年より追加)
送電線よりの磁界例
b-3.背景地図設定 画像地図の種類や環境設定、画像地図やDEM・建物データ利用の共用Toolを参照
b-4.標高地図設定 DEMデータや建物の利用設定、画像地図やDEM・建物データ利用の共用Toolを参照
b-5.不透過率(%) 地図上に結果を作図時の不透過率(%)を設定(背景地図の見え具合)
b-6.シュミレーション範囲 地図上にシュミレーション範囲を表示
b-6-1.有効 表示を有効
b-6-2.色 色指定
b-6-3.線幅 線幅指定、0の時は塗りつぶし
b-7.スケール 距離スケールの表示
b-8.Google/Bing ID設定 GoogleAPIのの有料化により、GoolIDが必要となります、登録すればGoogleAPIが使えるようになります。
無料範囲がが有りますが、共用は避けて下さい。利用量により無料は範囲を逸脱する可能性が有るため。
RVMX ジオコード関連の機能の集約と条件設定機能を利用
c.Help
c-1.説明 本説明
c-2.電磁波基準値グラフ 総務省の防護柵が必要な電界基準値をシュミレートした機能でグラフ作成,無線関連の図表より
c-3.バージョン バジョン表示。
3.無線局条件設定
-1.画面説明
a.局名
b.周波数(MHz)
c.出力(W)
d.緯度
e.経度
f.空中線高 空中線の海抜高(m)
g.地上高 〃 の地上高(m)
h.空中線 空中線名、空中線パターン選択により設定されます。
i.空中線利得(dB) 〃 利得、空中線パターン選択により設定されます。
j.空中線パターン マウスの右ボタンクリックで読み込み、保存、パーン確認が出来ます。
パターン確認
垂直パターンが有ると下記の確認メッセージが出ます。はいで垂直パターン、いいえで水平パターンとなります。
垂直パターン例
水平パターン例
テキスト編集で、名称や利得、パーターンが設定できます。
下記に登録フォーマット例を載せておきます。
test ->空中線名称
8 ->利得(dB)
Ant HPattern Reg.
0,0 ->0度方向ほ0dB
10, -.1 ->10度方向ほ-0.1dB
20, -0.3 ->20度方向ほ-0.3dB
以降同じように350度まで登録
Ant VPattern Reg. ->以降が垂直パターン登録
+90,-30 ->+90度方向ほ-30dB
+30,-10 ->+30度方向ほ-10dB
+10,-3
+5,-1
+4,-0.5
+3,-0.1
+2,-0.05
+1,-0.01
0,0
-1,-0.01
-2,-0.05
以降同じように-90度まで登録
k.空中線方向(度) 空中線の取り付け方向
l.ERP 出力(W)をERP扱いとします。
m.給電線 フィーダ名称、回線設計の登録名称と一致する必要が有ります。
n.給電線長さ(m)
o.その他損失(dB)
p.帯域(KHz)
q.地図ボタン 緯度経度より地図で確認変更が出来ます。
r.OKボタン 確定
s.Cancelボタン 中止
-2.プルダウンメニュー
a.システム
a-1.ファイル
a-1-1.読込み データファイルの読み込み
a-1-2.保存 データの保存(無線局データ)
a-2.終了 画面を閉じる
b.地図
b-1.防護柵 総務省が定める基準値
b-1-1.安全率 〃 に対する安全率
b-1-2.色 防護柵の色指定
b-1-3.線幅 〃 線幅、0の時は作図無しとします。
b-2.電界-色 電界値と色の関係を設定
b-3.局マーク 無線局のマーク設定
b-3-1.色 マークの色設定
b-3-2.サイズ 〃 のサイズ指定
b-3-3.線幅 〃 の線幅設定(ピクセル)
b-3-4.型 〃 の型を設定(十字・円・三角・四角)
b-3-5.局名 局名の作図指示
b-3-6.フォントサイズ 局名のフォントサイズ
b-3-7.色 〃 の色指定
4.送電線条件設定
・画面説明
-1.範囲設定
a.左上又は中心 指定エリアの左上又は範囲指定の中心の緯度経度
a-1.緯度 緯度指定
a-2.経度 経度指定
a-3.地図より 地図より緯度経度を指定
b.右下 指定エリアの右下の緯度経度
b-1.緯度 緯度指定
b-2.経度 経度指定
b-3.地図より 地図より緯度経度を指定
c.行政界より 行政界より緯度経度指定
d.ファイルより 緯度経度付きファイルより緯度経度を指定
e.地図より切り取り 地図を表示して、その中でマウスでコーナーを指定した切り取り
f.クリア 緯度経度をリセット
-2.送電線設定
a.自動 送電線の設定が自動か手動化の設定
b.設定ボタン 自動の時は、自動的に指定範囲内の送電線を抽出します。(1万ボルト以上で全世界対応)
自動抽出中
自動出ない時は地図が表示されますので、マウスでルートを指定して下さい。終了後地図を閉じると電圧を聞いてきますので入力して下さい。
c.設定済みor未設定 送電線設定済みかそうでないかのメッセージ
d.架線方法 同相・逆相・水平布設の選択。
自動抽出中
e.最下段高さ(m) 読み取り専用で、電圧により最下段の送電線高の高さを表示
f.電圧固定 自動取得送電線の設定は電圧が範囲で示されるため、分かっているときは、ここに設定すると電圧が固定されます。
g.OKボタン 確定
h.キャンセル 中断
・プルダウンメニュー説明
a.システム
a-1.ファイル
a-1-1.読込み データファイルの読み込み
a-1-2.保存 データの保存(送電線データ)
a-2.国別規制値
a-3.磁界の単位 μTとmG
a-4.自動取得時電圧を中間値 自動取得送電線の設定は電圧が範囲で示されるため、中間値とする。Offの時は最大値。
a-5.自動取得時に条件設定 送電線の色や線幅や選択ができます。Offの時は固定設定
a-6.終了 画面を閉じる
b.地図
b-1.送電線作図線倍率 作図時の線の幅倍率設定
b-2.磁界-色 磁界と色の関係を設定
単位がmGの例
b-3.送電線の電圧表示
b-3-1.表示 地図上に電圧表示をするかの設定
b-3-2.色 色設定
b-3-3.フォントサイズ
b-4.上限規定値(日本)
b-4-1.安全率 上限規定値に対する安全率
b-4-2.色 色設定
b-4-3.線幅 線幅設定
c.キャッシュ 自動取得に対するキャシュ
c-1.キャッシュ有効
c-2.保持日数 キャッシュの保持日数設定
5.結果例
-1.無線局でGoogleEarthへ3D出力表示例
-2.無線局でグラフへ出力例
-3.送電線66000Vで画像地図へ出力表示例
-4.送電線66000Vでグラフへ出力表示例
-5.送電線66000VでGoogleEarthへ3D出力表示例
6.その他
-1.サンプルで使っているデータは架空のものです。
-2.GoogleEarthで3D表現で、面の法線を指定できないので面の傾きにより反転し裏面となる場合が有ります。その時は正常に表示されません
-3.送電線の架線方法の現状については当社地元の四国電力に問い合わせ中ですが、未回答です。
7.関連リンク
・立体グラフ表示(2021年より追加)
・電磁波の人体への影響について
・全世界対応送電線データの抽出
・全世界対応建物の高さ
・無線関連の図表
・画像地図やDEM・建物データ利用の共用Tool
・RVMX ジオコード関連の機能の集約と条件設定機能
注意:
-1..Net Framework4.5以上がインストールされている必要が有ります。
-2.現在β版で、完成予定は未定です。
-3.本ソフトは、参考で提供中の為サポートの対象外となります
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(有)RVMX