津波・高潮・豪雨等災害による浸水予想エリアを3D地図で表示するツール(参考)

津波・高潮・豪雨等災害による浸水予想エリアを3D地図で表示するツール(参考)

概要

 津波・高潮・豪雨等災害による浸水予想エリアを3D地図で表示するツールで回線設計やGISViewerよりも可能にします。

  最近日本政府は災害による浸水地図を立体化する方針と発表しました、そこで当社で持っている同等機能のツールを公開します。
  データは、国交省提供のデータ(日本国内のみ)と独自の推定(全世界対応の参考機能)によるものです。
  回線設計とRVMX GISViewerよりの動作は2020年度以降となります。正規版は2021年版よりの予定です(2020年版は試用機能です。)
  松山空港の津波による浸水予測の例

1.使い方

   -1.回線設計よりのツールとして起動
    a.回線設計の最初の画面より、サブメニューを選択
     FWA/無線LAN・他を選択し、StartポタンをON
  

  b.サブメニューより選択

    浸水エリア3D地図を選択し、OKポタンをON
  
    浸水エリア3D地図がメニューに無い時は、メニューに登録
    登録したい場所を選択し、Menu Setボタンを押して、候補より浸水エリア3D地図を選択
   -2.RVMX GISViewerより利用
    a.オプション->浸水エリア3D地図表示Toolをクリック
  

2.RVMX 3D浸水予測地図 画面

   -1.初期画面
  
    a.地図の種類      立体地図の種類選択
  
     a-1.Google Earth   Google Earthによる表示(但し、ディスクトップ型GoogleEarthがインストールされている必要が有ります)
     a-2.立体地図     OpenGLによる表示
     a-3.Web立体地図    WebGLによる表示

    b.データソース     災害予測のデータソース選択
 
  
     b-1.津波予想ツール(日本) RVMX 国土交通省が提供している津波による浸水想定区域データの作図機能より
     b-2.浸水予想ツール(日本) RVMX 国土交通省が提供している浸水想定区域データの作図機能より
     b-3.低位地帯ツール(日本) RVMX 国土交通省が提供している低位地帯データの作図機能より
     b-4.任意(参考機能)    RVMX独自の機能で全世界対応の津波・高潮・豪雨・堤防決壊による浸水予測、詳細は浸水予測を参照

    c.範囲       予測範囲をコーナーの緯度経度で指定
              緯度経度の指定には都市名よりも可能です。緯度に都市名を入力後マウスの右クリックでコンテキストメニュー(変換)をクリック
  
     c-1.中心と半径  中心の緯度経度と半径を指定して範囲を設定
              左上緯度経度に中心緯度経度を設定し、半径に距離を設定後、半径をマウスの右クリックでコンテキストメニュー(範囲変換)をクリック
  
     c-2.既存地図   RVMX製の緯度経度付き地図を読み込み範囲を設定
     c-3.行政界    行政界より設定(複数指定可能)
  
     c-4.背景地図   既存地図を読み込んだ時、背景地図として指定できます。
     c-5.左上緯度経度 左上のコーナー指定
     c-6.右下緯度経度 右下のコーナー指定
     c-7.地図より   地図を表示して目的位置を地図上でマウスでダブルクリック指定

    d.浸水(予測)    任意(参考機能)時の詳細指定
     d-1.種類     予測の種類
  
      d-1-1.津波   津波高さ指定で範囲を予測の機能の一部を利用
              注意、必ず津波が押し寄せるの海が含まれる範囲を選んでください、そうしないと津波は有りませんとなります。
  
       d-1-1-1.津波高さ(m)
       d-1-1-2.任意防潮堤  任意の防潮堤を地図上で追加できます、マウスで順次クリックし最後に閉じます。既にある時は文字が緑色になっています。
                  追加もできます。削除の時は開いた地図を何もしないで閉じて下さい。

      d-1-2.高潮   天文万潮位・風速・気圧・海底傾斜より範囲を予測の機能の一部を利用
              注意、必ず高潮が押し寄せるの海が含まれる範囲を選んでください、そうしないと高潮は発生しませんとなります。
  
       d-1-2-1.天文万潮位(m)  太陽や月により潮の満ち引きで、日本国内では最も近い場所の観測所と日付のデータを気象庁より取得して設定、変更可能
       d-1-2-2.風速(m)   吹きよせによる影響用
       d-1-2-3.気圧(pHa)  低気圧による吸い上げによる影響用
       d-1-2-4.任意防潮堤  任意の防潮堤を地図上で追加できます、マウスで順次クリックし最後に閉じます。既にある時は文字が緑色になっています。
                  追加もできます。削除の時は開いた地図を何もしないで閉じて下さい。

      d-1-3.豪雨   時間雨量・降雨時間・排水量・地面への浸透率より範囲を予測の機能の一部を利用
              注意、水流出先の海が含まれる範囲を選んでください、そうでないと浸水深さが深く成ります。
  
       d-1-3-1.時間雨量(mm/h)
       d-1-3-2.降雨時間(h)
       d-1-3-3.排水量(t/s)

      d-1-4.堤防決壊 決壊位置・決壊による流出高さ・海への排水ルートより範囲を予測
  
       d-1-4-1.流出落差(m)   決壊位置のGLとの差
       d-1-4-2.決壊緯度経度   決壊場所
                    決壊場所の再設定は、一度緯度経度を空白にしてから行って下さい。
       d-1-4-3.任意堤防   任意の堤防を地図上で追加できます、マウスで順次クリックし最後に閉じます。既にある時は文字が緑色になっています。
                  追加もできます。削除の時は開いた地図を何もしないで閉じて下さい。
              注意、水の流出先の海が含まれる範囲で選んでください、そうでないと浸水深さが深く成ります。
                 また、堤防途中に海抜0mが有るとそこで処理を中断します。(海へ放出済みと判断)
              また、機能は国内と海外で違ってきます。
              国内は対象河川の選定があり、その堤防も認識します。
              対象河川が途中で大きい河川へ合流するときは、その合流する河川も選択して下さい。               そうしないと堤防が途中で切れている事になり、氾濫した水が対岸へも流れていきます。
              また、海外では河川データが無く、また日本みたいな堰堤を築いた河川が少ないと思われます。
              よって、結果に堤防による変化は有りません。

    e.計算ボタン    計算開始
    f.終了ボタン    ソフトの停止

   -2.プルダウンメニュー
    a.システム
  
     a-1.ファイル
      a-1-1.読込み  ファイルよりデータ読み込み
      a-1-2.保存     〃  へデータ保存
     a-2.メッシュ   予測メッシュ数
  
     a-3.海底勾配   高潮予測用海底の勾配
  
     a-4.降雨の地面への浸透率% 豪雨予測用
  
     a-5.共通キャッシュ情報
      a-5-1.保持日数 キャッシュの保持日数を指定
  
      a-5-2.全削除  キャッシュの全てを削除します。
     a-6.終了     ソフトを停止します。

    b.地図
     b-1.標高地図
  
      b-1-1.50mメッシュ(日本)  50mメッシュのDEMデータ
      b-1-2.10mメッシュ(日本)  10mメッシュのDEMデータ
      b-1-3.5mメッシュ(日本)   5mメッシュのDEMデータ
      b-1-4.GoogleMaps      全世界対応GoogleMapよりのDEMデータ(但し、有料キーが必要)
      b-1-5.SRTM 1ArcSec Mesh  全世界対応DEM
      b-1-6.ALOS 1ArcSec Mesh  全世界対応DEM
      b-1-7.設定         環境設定
      b-1-8.キャッシュ      キャシュ有効
     b-2.背景地図
  
      b-2-1.国土地理院25000地図
       b-2-1-1.  〃 格納フォルダー設定  国土地理院25000地図用格納フォルダー設定
      b-2-2.GoogleMap衛星
      b-2-3.GoogleMap道路
      b-2-4.BingMap衛星
      b-2-5.BingMap道路
      b-2-6.日本電子国土
       b-2-6-1.前回条件利用  日本電子国土で前回条件利用
      b-2-7.オープンストリート地図
      b-2-8.ファイル       緯度経度付き既存地図
      b-2-9.グレイスケール    背景を白黒地図
      b-2-10.キャッシュ     キャッシュ有効
     b-3.浸水域
  
      b-3-1.色         浸水域の色指定
      b-3-2.透過度%        〃  透過度%
     b-4.深さにより色変更    浸水深さにより色を変更
     b-5.ファイルへ保存     結果をファイルへ保存、但し立体地図(OpenGL)は不可能
     b-6.範囲作図        予測範囲を地図へ表示(GoogleEarth用)
  
      b-6-1.作図        有効
      b-6-2.色         線の色指定
      b-6-3.線幅        線の線幅(ピクセル)
     b-7.堤防
  
      b-7-1.色         線の色指定
      b-7-2.線幅        線の線幅(ピクセル)
     b-8.避難施設        GoogleEarth用 避難施設の3D作図用CSVファイル指定参照
     b-9. 〃 編集       GoogleEarth用 避難施設CSVファイル編集参照
     b-10.警報局         GoogleEarth用 警報局の3D作図用CSVファイル指定参照
     b-11. 〃 編集       GoogleEarth用 警報局CSVファイル編集参照
     b-12.Google ID/Bing ID設定 GoogleMapの有料化に伴いIDが必要となりました、その登録用です。
     b-13.GoogleMapより緯度経度取得 GoogleMapを使い緯度経度を取得、Openlayerより速度は速いです。(GoogleIDの登録が有ると使えます)。

    c.Help
 
  
     c-1.説明     本説明
     c-2.バージョン  バージョン表示

3.動作中

    -1.DEM読み取り中
 
  
    -2.建物データ読み取り中
 
  
    -3.データ抽出中
 
  

4.結果例

   -1.堤防決壊により浸水例
 
  松山市で石手川決壊GoogleEarth例
 
  松山市で石手川決壊拡大GoogleEarth例
 
  松山市で石手川決壊Web立体地図(WebGL)例
 
  松山市で石手川決壊立体地図(OpenGL)例
   -2.津波による浸水例
 
  高知城付近でGoogleEarth例
   -3.津波で任意の防潮堤を追加した例
 
  海抜20m高の架空の堤防をせってし、津波に対する効果を確認例

5.その他

    -1.任意(参考機能)は参考機能で動作の補償は有りません。
    -2.任意(参考機能)シュミレーションは水の流れの時間は考慮していません。
    -3.GoogleEarthなどはGoogle社の仕様変更等により、動作しなくなる可能性が有ります。
    -4.国土交通省提供データは出来る限り最新版データを利用することをお勧めします。
    -5.地図での位置入力等はGoogleMapは有料化などの問題が有る為、速度は遅いですがOpenlayerを使っています。

6.関連リンク

   RVMX GISViewer
   国土交通省が提供している緊急輸送道路の作図機能紹介
   国土交通省が提供している河川データの作図機能紹介
   国土交通省が提供している浸水想定区域データの作図機能紹介
   国土交通省が提供している避難施設データの作図機能紹介
   国土交通省が提供しているヘリポートデータの作図機能紹介
   国土交通省が提供している鉄道の作図機能紹介(2016年版より)
   国土交通省が提供しているバス路線の作図機能紹介(2016年版より)
   国土交通省が提供している定期旅客航路の作図機能紹介(2016年版より)
   国土交通省が提供している警察署の作図機能紹介(2016年版より)
   国土交通省が提供している消防署の作図機能紹介(2016年版より)
   国土交通省が提供している医療機関の作図機能紹介(2016年版より)
   国土交通省が提供している学校の作図機能紹介(2016年版より)
   国土交通省が提供している公共施設の作図機能紹介(2016年版より)
   国土交通省が提供している発電所の作図機能紹介(2016年版より)
   国土交通省が提供している港湾の作図機能紹介(2016年版より)
   国土交通省が提供している低位地域の作図機能紹介(2017年版より)
   国土交通省が提供している密集市街地の作図機能紹介(2017年版より)
   国土交通省が提供しているダムの作図機能紹介(2017年版より)
   国土交通省が提供しているバス停の作図機能紹介(2017年版より)
   国土交通省が提供している人口集中地区の作図機能紹介(2017年版より)
   国土交通省が提供している河川流域の作図機能紹介(2017年版より)
   国土交通省が提供している小学校校区の作図機能紹介(2017年版より)
   国土交通省が提供している豪雪地帯の作図機能紹介(2017年版より)
   国土交通省が提供している上水道の作図機能紹介(2017年版より)
   国立研究開発法人 防災科学技術研究所・産業技術総合研究所が提供している活断層の作図機能紹介(2018年版より)
   国立研究開発法人 防災科学技術研究所が提供している地震予測データの作図機能紹介(2018年版より)
   国土交通省が提供している津波による浸水想定区域の作図機能紹介(2018年版より)
   国土交通省が提供している500mメッシュ別将来推計人口データの作図機能紹介(2019年版より)

  注意:.NetFrameWork4.5以上がインストールされている必要があります。

提供ソフトのQ&A
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