サウンド シュミレーションで降雨による影響をアニメーション化する機能を追加
警報音等のサウンド伝搬シュミレーションで降雨による影響をアニメーション化する機能を追加
概要 サイレンやスピーカの音の伝搬シュミレーションV2へので降雨による影響をアニメーション化する機能追加です。
今までは、設定騒音に対する音の伝搬シュミレーションでしたが、2018年7月の豪雨時に降雨による影響も考慮する必要が有るのではと思い追加しました。
一般的には平時の周辺雑音を元に可聴範囲が決められていると思います。しかし、豪雨の時などは内容が聞き取れないエリアが多くなります。
本機能は、降雨により騒音の増加に対するアニメーションです。
対策としては、システムに高域の強調機能の追加なども挙げられています。最近は機械発声も性能が良くなったので、明瞭度の良い周波数帯域での放送も検討が必要ではないかと思われます。
又、本機能は2019年版よりの正規機能と成ります。
1.使い方
-1.シュミレーション対象の条件を設定
これは、今までと同じため省略
-2.シュミレーションの種別で音圧塗潰しを選択
-3.シュミレーションを開始(個別又は全局)
-4.マウスの右クリックでコンテキストメニューを表示し、降雨によるアニメーションをクリック
-5.降雨によるアニメーション画面が表示されます
-6.自動アニメーション時の画面
2.降雨によるアニメーション画面の説明
-1.時間雨量(mm/h) 時間雨量の表示
-2.プログレスバー 時間雨量を変化させます。
-3.降雨による暗騒音(dB) 降雨により発生する雑音
-4.自動アニメーション 自動で降雨を変化させます。
-5.変化速度 自動時に変化する雨量
-6.推測値を追加 ディフォルトの場合最大が30mm/hです(日本音響学会のデータがここまでの為)。これを100mm/hまで推測で伸ばします。
-7.アニメーションファイル 自動アニメーションをファイルへ保存します。対応はGif・Htm・Swfです。
-8.グラフボタン 時間雨量と暗騒音の関係をグラフ表示します。
-9.コンテキストメニュー マウスで画面の余白部分を右クリックで出てきます。
a.アニメーションファイル設定 アニメーションのファイル出力の設定をします。
a-1.間隔(ms) 表示間隔をmm秒で設定。
a-2.サイス(倍率) 元画像に対する倍率を設定します。(1以下)
a-3.ファイル出力 結果を任意のファイル名で出力できます。設定が無い時は暫定ファイルで動作させます。
b.説明 本説明
3.時間雨量と暗騒音の関係
降雨による雑音は、環境により大きく変わります。地面(コンクート・土・草)や屋根(瓦・トタン等)・壁(コンクリート・板・トタン等)などの種別により大きく変わります。
-1.ディフォルトは降雨による騒音(一般社団法人 日本音響学会 )と気象庁の雨の強さと降り方より住宅地のデータで作成。
-2.また、ディフォルト時は、標準で最大30mm/hですが、拡張で100mm/hまで追加できます。
但し、30mm/h以上は資料が無いため、30mm/h時点のカーブの傾向を延長して作成しています。(参考)
-3.ユーザーさんが任意の関係カーブを作成できます。
方法は、ルートフォルダーにrainnoise.configを配置します。
中身は、時間雨量,暗騒音の繰り返しです。登録順は時間雨量の少ない方よりです。
-4.確認方法は、グラフボタンを押せば、クラフで確認できます。
ディフォルト
拡張で100mm/hまで追加
4.結果例
-1.降雨無しと20mm/hの例
ディフォルト
ディフォルト
-2.Htmによるアニメーションの例
5.その他
結果からわかるように、豪時は放送してもスピーカの直近しか聞こえません、また個別受信機などでの対応も考えられますが、
設置場所の問題で(1階・2階等の違いによる人がいない箇所での)役に立たないことが、今回の災害の方向で分かってきています。
避難警報などの放送は、時間雨量が10mm/h以下の時に行う必要が有ります。
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