無線回線設計他よりJAXA(ALOS 1Arc Sec.)データ利用参考機能のご案内
概要
ALOS(陸域観測技術衛星「だいち」)[JAXA(宇宙航空研究開発機構)の観測データ]より1Arc Secで対応するDEMデータの利用機能追加。
これは、現在最も利用されている国土地理院の50mメッシュより高精度の30mメツシュを無料で利用可能。
本機能は2015年版以降で動作し、2015年版は試用期間となり、2016年版より正式参考機能と成ります。
但し、全てのDEM利用ソフトには対応していません。
1.カバー範囲
現在のカバー範囲
2.精度他
陸域観測技術衛星「だいち」よりの観測データより、無料でJAXAより提供。
国土地理院の50mメッシュよりはメッシュ精度は上で約30mメッシュ。しかし,まだデータの抜けが多い
また、見通図で50mメッシュと比較すると地形が一致していない
本機能を使い等高線を描いて検証(茶色=国土地理院地図の等高線,緑色=ALOSによる等高線),比較的近いところも有るが大きく違っているところも有る。
データの抜けの無い個所で検証
等の理由により、回線設計用には参考機能としています。
しかし、カシミール等の山の景観程度用では利用できると思われます。
3.利用設定
-1.回線設計よりの例
a.利用地図(DEM)をALOSに設定
b.ALOSの設定
c.ALOSの設定画面(共通)
ア.フォルダー データ格納フォルダー設定
イ.参照ボタン フォルダー参照
ウ.種別 データの種別(AVERAGEとMEDIAN)
エ.地図の無い時は海とする データが無い時は海と判定
オ.無効データ処理
・周辺値利用 近くの正常値を使う(最大値)
・周辺値利用(陸水) 近くの正常値を使う(最低値)
・海とする
カ.Data 格納データの処理
・ALOS取得サイト 但し、事前にIDとパスワードを取得しておく必要があります
・ALOSユーザー登録 IDとパスワードを取得
・不要ファイル削除 取得データを解凍すると、必要でないファイルが含まれているため、それらを削除します。
キ.確定 設定を保存
ク.キャンセル 設定をキャンセル
-2.警報音達シュミレーションの例
ALOSの設定ボタンはPC固有の設定に有ります。
-3.FWA・無線LANの例
-4.GIS Viewerの例
-5.マルチタスクサービスエリアの例
-6.サービスエリア評価の例
4.操作
他のDEMと同じで、特に変わった操作は必要ありません。
5.データの格納例
JAXAよりのダウロードは各ユーザーさんで行います。
ダウンロードしたtar.gzファイルをデータ格納フォルダーへ解凍して下さい。
6.例
-1.警報音達シュミレーションの例
-2.データの抜け(不確実)箇所の例
a.無効データ処理を海として確認
陸上にある海(青色)の部分がデータの抜け
b.無効データ処理を周辺値利用として確認
周辺の値で補完されているのが分かります。
-3.見通図の例
a.ALOSによる見通図
地形が一致していない
b.50mメツシュによる見通図
7.その他
-1.JAXAよりのデータ提供が有効な期間のみ、本機能は有効です。
-2.今後精度が上がることを期待するが、同等メッシュのデータは既に提供(AsterやUSGS1等既に全世界をカバーしている)されているので余り利用価値はないと思われる
-3.用途は高域な地図等で、ピンポイントで高度を要求するものには不向きみたいです。
-4.この機能が不要な時は、RVMX_ALOS.exeを削除してください。動作はしなくなりメニューなども消えます。
8.注意
この機能は.NetFrameWork4.5で作られています。よって、.NetFrameWork4.5以上が入っている必要があります。
提供ソフトのQ&A
(有)RVMX