サウンド シュミレーションで降雨による影響を考慮する機能を追加
警報音等のサウンド伝搬シュミレーションで降雨による影響を考慮する機能を追加
概要 サイレンやスピーカの音の伝搬シュミレーションV2へので降雨による影響を考慮する機能追加です。
今までは、設定騒音に対する音の伝搬シュミレーションでしたが、2018年7月の豪雨時に降雨による影響も考慮する必要が有るのではと思い追加しました。
一般的には平時の周辺雑音を元に可聴範囲が決められていると思います。しかし、豪雨の時などは内容が聞き取れないエリアが多くなります。
降雨により騒音の増加(特に高域)や大粒の水滴による減衰等への対策は色々研究されているみたいです。
対策としては、システムに高域の強調機能の追加なども挙げられています。最近は機械発声も性能が良くなったので、明瞭度の良い周波数帯域での放送も検討が必要ではないかと思われます。
確かに、当方も2018年7月の豪雨時に男性の低い声での避難準備の案内が有りましたが内容は全く聞き取れませんでした。しかし、女性の案内時は内容がわかりました。
また、降雨時の騒音を基準にすると平時は周辺への騒音となる為、降雨時にスピーカ出力の増加なども考慮する必要があるのではと思いました。(但し、システムの見直しが必要となります)
よって、それらをシュミレーション機能に追加しました。
又、本機能は2018年度は試用期間となり、2019年版より正規機能と成ります。
1.使い方
-1.詳細設定->共通設定画面で、周辺雑音(dB)に設定
a.平時の周辺雑音を設定(上記の例では55)
b.平時の周辺雑音の後に/を追加して、降雨時の騒音を追加(上記の例では70)
c.降雨時にスピーカ出力を増力時は:を追加して追加値(dB)を追加(上記の例では3)
-2.出力形式にパターンを選択(塗りつぶしは機能しません)
-3.音源にスピーカ又はサイレンを選択
但し、サイレンは、出力の増力指定は機能しません。
2.降雨による騒音の変化一覧(環境・傘)を追加(参考値)
詳細設定->共通設定画面で一般雑音参照ボタンをON
降雨による騒音の変化は一般社団法人 日本音響学会資料より
3.以降の操作は基本機能と共通です
基本機能
4.結果例
-1.松山市での例
5.その他
-1.スピーカ出力の増加にはアンプとスピーカ及び電源系の見直しが必要となります。
-2.出力の増力指示はスピーカに対してのみ有効で、サイレンには機能(現実的ではないため)しません。
-3.地図への作図は破線ですが、Shapeへの出力は直線となります。
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